「ママじゃない私のための」育児中の買い物を描いた話が響いて仕方ない!

    1日30分でも、自分のための時間を過ごせるって、とっても大事なことなんだなと教えてもらいました。

    「ママじゃない私のための」

    育児中の買い物を描いた漫画が、自分を大切にすることの大切さを教えてくれるので紹介させてください!

    1歳のお子さんを育てる傍ら、漫画を執筆している会社員のえぽさん(@aiuepo615)が、自身の創作漫画「ママじゃない私のための」をTwitterに投稿しました。

    「めっちゃ響くわ…」「時々は、自分に優しくしてあげると、子供にも優しくできます」と反響が寄せられました。

    その漫画がこちら

    買い物中にふと目にしたネックレス。「欲しい…けど…」と物欲が湧きます。

    でも、すぐにそれを抑え込むかのように、子育て中に着用した時のイメージが頭に浮かびます。

    その日は買わずに帰宅したものの、子供を寝かしつけた後、店頭でもらったWEB販売の案内からサイトを見てみることに。

    「やっぱりかわいいなぁ…」。ただ、ネックレスの代金を考えると、子供服や必要なオムツにお金を充てたほうがいいのではないかとどうしても考えてしまいます。

    それでも、惚れ込んでしまったネックレスに感じる「トキメキ」を大切にしたいんだと、購入ボタンを押します。

    育児中も仕事中も着けられないけれど、子供のお迎えまでの30分の移動時間は、ママではない自分のためにネックレスを身につけるのでした。

    BuzzFeedは、えぽさんにお話を聞きました。

    ーーTwitterに漫画を投稿した経緯を教えてください。

    何十万円の買い物…という切り口もいいと思ったのですが、もっと身近に感じられる「高い買い物」を描きたいと思い、独身の頃とはお金の使い方が全く変わった自身の経験を活かす形で、今回の漫画を制作いたしました。

    ーーご自身の経験は、漫画にどう影響しているのか、詳しくお聞かせください。

    基本的に漫画は創作ですが、主人公が「コレ買うお金あったら色々買える…」と悩んでいるところは、自分の体験から生まれたエピソードです。

    産後1年くらいは、全く服も装飾品も買わなくて…。大人の服1着買うのはすごく悩むんですが、子供はすぐサイズアウトして必要になるのもあってぽんぽん買っちゃいますね(笑)

    ーー母親になって1年になりますが、ご自身のためのお買い物をするときは、おむつなどお子さんに必要なものが頭に浮かぶことが多いのですか?

    毎回ではないですが、大人のものに比べて子供のものは安かったり、すぐに買い替える必要があったりするので、自分のものは「やっぱりいいや…」となることはあります。

    ーーそうなんですね。漫画に描いてある、ネックレスを見た時の「トキメキ」は、えぽさんご自身の体験がもとになっているのでしょうか?

    私自身は装飾品にそこまで「トキメキ」を感じないのですが、産後初めてドラマやアニメにときめいた時は「自分にもまだこんな感情があったんだ…!」と感動しました。

    アクセサリーじゃなくても趣味の活動やアニメ、漫画等その人が心動くものに置き換えて見てもられればと思います。

    ーー漫画の主人公はネックレスを1日30分着用できることに、嬉しさや意義を見出していたように見えました。作者であるえぽさんにとって、それはどんな意義があるのか教えてください。

    いずれ子供たちは大きくなって、手もかからなくなる。そうなったときに突然自由に時間を使っていいよ!となっても、100%子供のために時間をつかっていると、そういう時に何をしていいか分からなくなると思うんです。

    1日30分でも自分のための時間を持つことで、いつか子供と離れた時でも、自分を見失わないんじゃないかなという願いを込めています。

    ーーたしかに、少しでも自分のために時間を使うことに慣れておくって、大事な気がします。えぽさんが「トキメキ」を大事にしようと決意したのに、何か特別な理由やきっかけがあれば、ぜひお聞かせください。

    産後は多かれ少なかれ、誰もが自分より子供を優先して生きていると思います。しかし、どこかで「自分を大切にしよう」と意識しないとずっと自分の人生なのに主役が子供のままということになってしまいます。

    トキメキを大事にする=自分を大事にする、ということでもあり、そのきっかけは自分が意識して作らないと生まれないのかなと思います。特別な理由がなくても自分を大切にしていいと思います。

    ーーツイートに対する反響を、どのように受け止められていますか?

    やはり同じように子供を持つ方からの反響が大きく、創作漫画ではありますが「我が家も同じです」といった声も寄せられました。

    中には「久しぶりにアクセサリーを付けてみようかな」といった声もあり、これからも前向きになれる漫画を描いていきたいと思いました。