初の「Z世代議員」が誕生!「今こそ若い人々がテーブルにつくべき時」米中間選挙

    11月8日に投開票が行われたアメリカの下院議員選挙。フロリダ州第10選挙区で25歳のマクスウェル・フロスト氏(民主党)が当選した。フロスト氏は公職についた経験もなく、大学も卒業していないが活動家として活躍してきた経歴を持つ。

    11月8日に投開票が行われたアメリカの下院議員選挙。フロリダ州第10選挙区では、25歳のマクスウェル・フロスト氏(民主党)が当選した。アメリカで初の「Z世代」連邦議会議員が誕生する。

    フロスト氏は、共和党のカルビン・ウィンビッシュ氏(51)に3万票以上の差をつけて勝利した。フロリダ州10区は、比較的民主党色の強い地域だ。

    フロスト氏は、勝利の喜びをツイートした。

    「僕たちは勝ちました!!!!」

    WE WON!!!! History was made tonight. We made history for Floridians, for Gen Z, and for everyone who believes we deserve a better future. I am beyond thankful for the opportunity to represent my home in the United States Congress. #FL10

    Twitter: @MaxwellFrostFL

    「今夜、新たな歴史が生まれました。フロリダの人々、Z世代、そしてより良い未来を信じるすべての人々のために、歴史をつくりました。故郷を代表して連邦議会に参加する機会を得られたこと、これ以上感謝しきれません」

    今年の中間選挙は、1997年から2012年の間に生まれたZ世代が、初めて立候補できる選挙だ。下院議員になれる最低年齢は、25歳。Z世代の最年長組はその切符を手に入れたことになる。

    フロスト氏は、アフリカ・キューバ系で初めて下院に当選した人物でもある。銃による暴力の根絶、医療ケアの拡大、住宅の低価格化、気候変動への対策といった前進的な政策を掲げている。

    活動家だったフロスト氏は、これまで公職に就いた経歴はなく、大学も卒業していない。学生を中心として銃規制を訴える運動「March for Our Lives」の重役を務め、アメリカ自由人権協会でも活動していた。

    120万ドル(約1億7600万円)以上の活動資金を集めたフロスト氏は今年10月、ハフポストに「若者は『反対』のためではなく、『賛成』のために投票するものを求めている」と語った。また、多くの選挙戦でZ世代へのアプローチが少ないことを指摘した。

    下院選での民主党の指名を勝ち取った8月、フロスト氏は次のようにツイートした。

    「私の名前はマックスウェル・アレハンドロ・フロスト。Z世代初の、連邦議会議員になります。若者たちを除外しないで」

    My name is Maxwell Alejandro Frost and I will be the first Generation-Z member of Congress. Don’t count out young people.

    Twitter: @MaxwellFrostFL

    フロスト氏が政治的な活動を始めたきっかけは、2012年、26人が死亡したサンディフック小学校校銃乱射事件だという。

    アメリカの連邦、地方政治などあらゆる政策や政治家の情報を掲載するウェブサイト「バロットぺディア」のアンケートで、フロスト氏は立候補の理由を次のように書いている。

    「リーダーシップを変えない限り、システムは変わりません。今こそ、貧しい人々、労働者階級、そして若い人々がテーブルにつくべき時です」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳子


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