1月20日にアメリカの新大統領に就任したジョー・バイデン氏。新たな政権のスタッフとなる千人近い人々もこの日、就任宣誓した。しかし、新型コロナの影響で、その会場はZoom。バイデン氏は巨大なZoom会議で、新政権のスタッフらに、同僚に無礼な振る舞いをすれば、即刻解雇すると警告した。

バイデン大統領は、ホワイトハウスや各省庁の職員を含む新政権のスタッフに、「同僚に無礼な行為をしているのを見つけた場合、直ちに解雇する」と伝えた。
「冗談ではない 。もし、私と一緒に仕事をしていて、他の同僚に無礼な態度を取ったり、誰かを見下したりしたら、その場で必ずクビにする」
「言い訳はさせない。誰もが良識と尊厳を持って扱われる権利がある。今までの4年間は、それが大きく欠けていた」
トランプ前大統領は、自ら任命したスタッフを侮辱するようなコメントを、ツイッター上にしばしば投稿したことで知られている。
これに対してバイデン大統領は、新政権でいかに 「アメリカの魂を取り戻すこと」が必要かを語った。
人事部門の責任者のキャシー・マクゲティガン氏は、Zoom上に小さく映る約1000人のスタッフを、バイデン大統領と世界に紹介した。
マクゲティガン氏は新政権スタッフらに期待の言葉を述べた。「政府で働いたことのある人には、皆さんが国に最も必要とされているこの時まで、自分の奉仕の日々はもう終わったと思っていた人もいるでしょう。政府で働いたことがない人もいますが、これからの仕事に新たな視点をもたらしてくれるでしょう」
「皆さんの中には、家族で初めて大学を卒業した人もいる。退役軍人である人も、移民の娘や息子、あるいは自分自身が移民である人もいる」
バイデン大統領は出席者らを新しい役割に任命する際、右手を上げ、誓うように求めた。

「私は正直さと良識を望む。国民に接するように、お互い接してほしい。国民は我々のために働いているのではない。我々が国民のために働いていることを忘れないでほしい」
この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:アシュウェル英玲奈