宇宙飛行士は、燃える船体で落下しながら地上に戻る
へええええ。
国際宇宙ステーション(ISS)で1年間生活した、アメリカのスコット・ケリー宇宙飛行士が地球に帰還した。
My brother @StationCDRKelly is back home on our planet! #YearInSpace
双子の兄弟のマークさんは「スコットが地球に戻ってきた!」とツイートした。
1. ケリー飛行士は、一緒に宇宙ステーションで暮らしていたミハイル・コルニエンコ飛行士と一緒に、宇宙ステーションにドッキングされている「ソユーズ宇宙船」に乗り込む。

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ソユーズは ロシアが宇宙ステーションに飛行士を行き来させるのに使っている宇宙船。中は結構狭い。
2. ドアが閉まると、飛行士たちはオイル漏れなどがないか確認をして、出発の準備をする。

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3. ソユーズは宇宙ステーションから切り離される。

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4. その後ソユースは軌道修正エンジンを使いながら、軌道離脱噴射をし、大気圏に入っていく。

CSA / Via asc-csa.gc.ca
ソユーズは着地前に3つの部分に分かれる。宇宙飛行士が乗っている、遮熱材が入っている真ん中の部分以外は、着地前に燃え尽きてしまう。
5. 宇宙船は、燃え始めてから53分かけて地上へ引力で落下していく。ソユースはその間、火の塊になり、宇宙飛行士には、かなりの重力(5G程度)がかかるという。
ESA / Via youtube.com
6. ソユーズがカザフスタンの地上に着地する前に、パラシュートがひらく。

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救護ヘリも現地で待機する。
7. ソユーズの着地後、宇宙飛行士たちは救護隊がくるまで船内でしばらくそのまま待つ。

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8. 救護隊は、安全確認をしてから宇宙飛行士たちを外へと出す。

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9. 地上の救護隊がテントや椅子をセッティングし、宇宙飛行士の健康状態などをチェックする。

Ivan Sekretarev / AFP / Getty Images
10. チェックを受けながら、宇宙飛行士たちは地上から家族などに衛星電話で電話できる。

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11. 医師たちはテントの中で、1年間無重力で過ごした人の健康状態をチェックする。

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チェックの内容はシンプル。自力で立てるか、横になれるか、そこからまた起き上がれるか、など。今後NASAが火星に飛行士を送るミッションのためにも、調べているのだ。
12. その後、飛行士たちは一人ずつヘリコプターに乗せられ、カザフスタン内のジェズカズガン空港まで向かう。

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13. 空港では、アメリカとロシアの飛行士たちが帰路に着く前に、ちょっとしたセレモニーがある。

Sergei Ilnitsky / AFP / Getty Images
14. ケリー飛行士は、米ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターに直行する。

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15. ケリー飛行士は、家族やNASA関係者に面会した後、研究所に様々な検査を受けるため、すぐに行かなければならない。

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2週間大掛かりな検査を受け、今後1年間、様々な検査を受け続ける。
16. ケリー飛行士は最初の晩は宇宙センターに泊まらなければならないが、翌日からは自宅で過ごせる。

NASAwatch / Via spaceref.com
ケリー飛行士、お帰りなさい!

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