デート代はおごり?割り勘? 20代男性の「生きづらさ」と本音

    20代30代の男性の9割が、デートで「全額」もしくは「多め」に支払っているという調査もあります。

    11月19日の「国際男性デー」にあわせて実施された男性の意識調査で、「デート代の支払い」にストレスを感じている20代、30代の男性が多いことが明らかになりました。

    この調査をしたのは、米フェイスブックCOO(最高執行責任者)のシェリル・サンドバーグが創設した活動団体「Lean In Org」の日本地域代表サークルである一般社団法人「Lean In Tokyo」。

    女性が挑戦しやすい社会の実現を目指して活動している団体ですが、「すべてのジェンダーの人がより生きやすくなるために」と2019年10月、10代以上の男性309人にオンラインで調査をしました。

    「男だから」と決めつけられる生きづらさ

    まず、職場や学校、家庭などの場で「男だから」という固定概念やプレッシャーによって生きづらさや不便さを感じることがあるかと聞いたところ、「頻繁に感じる」と答えた人が17%、「たまに感じる」と答えた人が34%でした。

    「男なんだからこうあるべき」といったジェンダーバイアスによる生きづらさを感じている男性が過半数という結果になりました。

    年代別にみると、特に40代以下が、生きづらさを感じると答えた人の割合が多い傾向となりました。

    また、どのようなことに対して「生きづらさ」や「不便さ」を感じますか?という質問(複数回答)では、「力仕事や危険な仕事は男の仕事という考え」がもっとも多く、「デートで、男性がお金を多く負担したり女性をリードすべきという風潮」、「男性は定年までフルタイムで正社員で働くべきという考え」と続きました。

    男性のほうがデート代を多く負担する風潮を「生きづらい」と感じる男性の割合は、特に20代、30代で多い傾向がありました。

    「Lean In Tokyo」の代表の二宮理沙子さんは、調査結果についてこのように話しています。

    「回答した男性の過半数が、育休取得も含めた家事・育児の均等な分担を望んでいました。にも関わらず、ジェンダーバイアスにもとづいた世間や職場のしがらみを気にして、生き方の選択が自由にできていない実態が明らかになったのではないでしょうか」

    デート代の実態は

    デート代の支払いの実態はどのようになっているのでしょうか?

    無料通話アプリを展開するLINEが2018年11月に実施し、「LINE Pay」を利用する20代と30代の男女3万5915人が回答した「割り勘」に関する調査によると、「意中の人とデートで食事をする際」に、「全額を払う」という男性が52%と過半数。「割り勘より多めに払う」は38%でした。

    20代、30代の男性の9割が、デートの食事代を全額もしくは多めに払っているという結果になりました。

    全額もしくは多めに払っている男性のうち、60%の人は「自分が支払ってもいい」と納得していましたが、「本当は相手と割り勘したい」(14%)、「本当は相手にもう少し支払ってほしい」(11%)、「本当は相手に全部支払ってほしい」(2%)という本音の人も。

    女性「割り勘でもいい」

    一方で、同じシチュエーションを想定した質問で女性の回答をみると、「割り勘でも良い」という人が69%で、「相手に全額もしくは多めに払ってほしいので割り勘には抵抗がある」(25%)を大きく上回りました。

    ちなみに、国税庁による2018年の民間給与実態統計調査によると、20代後半の給与取得者の年間平均給与は、男性が404万円、女性が326万円となっています。

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