水族館ではなく、大海原で、野生のシャチの群れに出会いました。
近づくと、背びれだけでなく体も見えてきました。
シャチの白い模様がはっきりわかります。
なんだか遊んでいるみたい。
シャチは逃げるどころか、船にぴたりと寄ってきたり、
追いかけてきたりします。
船の下に潜ってきました。近いー!!
5月のシャチ目撃率は40%
どうすればシャチに会えるの?
後日、ゴジラ岩観光に取材すると、ガイドスタッフの長嶋里奈さんが詳しく教えてくれました。
このシャチたちは例年、羅臼沖に回遊してきているグループで、ここ数年よく見られるようになったそうです。
会える確率が高いのは5月から6月で、今シーズンの遭遇率も上がってきているとのこと。
「ただ、野生動物ですので、ここに行けば、この時間帯なら、ということはありません。波や風、霧がなければ探しやすいというところでしょうか」
「発見できた場合でも、グループの性格や気分などによっては、近くで観察できないこともあります」
水族館ではないのだから、それはそうですよね......。
これからもシャチに会うために
しかし、観光で注目が集まることが、シャチにとって良いとは限りません。
「観光船で気をつけていることは、野生動物にストレスを与えないように観察することです。減速や停止などで生き物に近づきすぎない、自然な行動を妨げないように、知床羅臼観光船協議会では自主ルールを設けています」
シャチが海面に現れると乗船客からは歓声が上がり、一斉にカメラや携帯が向けられますが、シャチを驚かせたり、海に物を落としたりしないように注意が必要ですね。