なぜ子どもの泣き声がガマンできないのか 漫画が問う「不寛容さ」の根源

    私が子どものとき、大人はこう言った。

    電車の中で、子どもが泣く声。

    なぜ「うるさい」と感じるのか?

    映像クリエーターやカメラマンとして活動するakkoさんは10月18日、漫画「わたしはだんだんわたしになる なぜ子供の泣き声が耐えられないのか?」をnoteに掲載した。

    電車の中で泣く子ども。乗客にとがめられる親。「不寛容社会」を非難する報道。「私」は思う。「またこの手の記事か・・・」

    20代でうつ状態となった「私」

    子どもの泣き声がガマンできなかった。

    症状が悪化し、休職。自殺未遂もしたが、必死に社会復帰しようとする。

    「今すぐあの子を叱ってよ!」

    子どもの泣き声が大嫌いだった理由が、やっとわかった。

    自分の痛みや苦しみを、身近な大人に理解してもらえていなかった。 そうやって、大人になった。

    BuzzFeed Newsは、akkoさんに漫画に込めた想いを聞こうとしたが、「取材は遠慮させていただきます」との答え。

    だからぜひ、全編を読んでほしい。

    毎朝、満員電車に揺られて会社に向かう大人たちも、きっと、さまざまな感情を押し殺している。

    隣の人のカバンが当たると、無言のまま肘で押し返す。

    優先席に座っている人を「ずるい」と思う。

    ベビーカーが乗り込んでくると、邪魔だなと感じる。

    仕事や生活のあらゆるストレスが、電車内に充満しているようだ。

    苦しみを抱えている大人たちが、少しでも楽になれますように。