結婚式にかかるお金、どのくらい?
ウエディングドレス姿でバージンロードを歩く。彼女のベールをそっと上げて・・・人生最大のイベントともいえる、結婚式。
結婚情報誌「ゼクシィ」を発行するリクルートマーケティングパートナーズは毎年、結婚や結婚式のスタイルを調査している。
10月18日に公表した「結婚トレンド調査2016」によると、挙式や披露宴にかける平均費用は、2005年の調査公開以来、最高額の359.7万円だった。そのうち約4割の143.2万円が、カップルの自己負担だ。
国立社会保障・人口問題研究所の第15回出生動向基本調査(独身者調査)によると、1年以内に結婚する場合の障害を「結婚資金」と答えた人が男女ともに約4割。結婚に踏み切る最大のハードルはお金のようだ。
昔はどうだったのだろう。
新郎新婦が主役の【派手婚】
1970年代: 金屏風
高砂(たかさご=新郎新婦が座る場所)には「金屏風(きんびょうぶ)」があるのが定番だった。まるで雛人形のよう。
ちなみに最近の芸能人では、今年1月に女優・北川景子さんと歌手・DAIGOさんが、3月に歌舞伎俳優の片岡愛之助さんと女優の藤原紀香さんが、金屏風の前で結婚会見をした。
高度経済成長が続き、さらに景気がよくなると・・・
1980年代: イミテーションケーキ
時はバブル。新郎新婦がゴンドラで入場したり、スモークやレーザービームで演出したりと、華やかさ勝負だった。
景気低迷で【地味婚】に
1990年代 : 入籍だけもアリ
1985年の1回目の結婚式では、費用2億円ともささやかれた聖子ちゃん。2回目はそこまでの派手さはないものの、幸せそう。
結婚式は、どんどん質素になっていく。挙式や披露宴をせず「籍だけ入れる」のがカッコよかった時代。
【アットホーム婚】でおもてなし
2000年代 : ゲストハウス
ホテルウェディングから、ゲストハウスが人気に。手紙や歌、生まれた時の体重と同じ重さのクマのぬいぐるみを親にプレゼントするなど、家族や友人に感謝の気持ちを伝える演出が流行しはじめる。
2000年代には、こんな結婚式もあった
【シェアド婚(共有婚)】がいいね!
2010年代 : ゲストと一体化
「テーブルごとに写真撮影」など、ゲストとの交流を重視する演出が増える。披露宴の様子をSNSでシェアするのも当たり前に。
新郎新婦の衣装にかける費用や、ゲスト1人あたりにかける費用が増える傾向にある。一方で、結婚式をしないというカップルも約3割いる。
これからは、【ありのまま婚】
フェス結婚式で花嫁が踊りだす
ドレスコードは「デニム」
ソファを高砂席に。
公共施設で結婚式しちゃった!
ゼクシィ編集部は、挙式や披露宴をしないと答えた3割の中には、従来の「結婚式」ではなくても何らかの「お披露目」をしている ”隠れ実施”が含まれているとみる。
結婚式も結婚も、型にはまらない方向に。夫婦のスタイルが変わりつつある。