叶姉妹がパーソナリティを務めるトーク番組、「Spotifyオリジナル 叶姉妹のファビュラスワールド」。
9月5日に配信されたエピソードの中では、リスナーから寄せられた《損をしたときの気持ちの切り替え方は?》というお悩みを紹介し、恭子さんと美香さんが回答した。
お便りの内容は、以下の通り。
《なにか損をしたときの気持ちの切り替え方について教えていただきたいです》
《私は今、夫の転勤で海外に住んでおります。この前母から贈られた日本からの荷物が、関税をネット決済した後に紛失されました》
《郵便局と行政に問い合わせをしたのですが、全然繋がらなかったり、メールを無視されたりして、心が落ち込む時間が長くなっていくので、もう諦めて気持ちを切り替えようと思います》
《荷物の中身の値段は保険をかけたので保証されるのですが、配送料や関税、損したのは3万円程度です。何より、高齢の母が頑張って7キロの荷物を詰めて郵便局の面倒な手続きをしてくれたことを考えるとツラいです》
《母には謝罪し、大丈夫と言ってくれているのですが、私が気持ちを切り替えられません。ただ、こういったことはこの国ではまれにあることで、対応しない相手にずっと粘り続けるのももうしんどいです》
《こんなとき、どのように気持ちを切り替えればよろしいでしょうか?》
まず恭子さんはこれについて「世の中には案外不条理が多い」とコメントをした。
「世の中には、案外不条理が多いということを知っておくと、まあ慣れるのは良くないことでしょうけれど、日常の不条理と言いましょうか」
続けて、叶姉妹の二人が遭遇した「不条理な出来事」について言及した。
「私たちもよく不条理な目に遭ってますよ。特にアリタリア」(恭子さん)
(以下、美香さん)「ありましたね。ルイ・ヴィトンのハードケース、まる一個なくなっちゃいましたもんね。あのときも結構、警察にも行きましたし、いろいろと行動を起こしましたが、(手続きなど)すごく大変でした」
「でもそのときに、アリタリアの荷物を取っているところとかって、ニュースでも流れているくらい、それはもう世界的に大きな問題になったので……みなさんそういう目に遭ったことがあった」
「もう今は、おそらく変わってはいるとは思うんですが、あれだけ大きな問題になっていたので」
スーツケースがなくなったり、荷物の中身が盗まれてしまったり、買い物した商品がホテルでなくなったりなど、さまざまなエピソードを披露していく。
「いろいろとあるでしょう、不条理なことは」(恭子さん)
「あのときは(スーツケースが)まる一個なくなって、あと鍵を壊されて、スーツケースはあったけど中がまるごとなかったりとか」(美香さん)
「何回もそういう目に遭っていると、『ああ、またこれか』と思いますよね」(恭子さん)
「ラスベガスでもあったじゃないですか。しかもちゃんとした超高級ホテルのロイヤルスイートルーム」(美香さん)
「(高級なホテル)だったとしたならば大丈夫だろうと思っている自分がバカだったんだと。私たちはそう思いましたね」(恭子さん)
高級ホテルでエルメスでの購入品が紛失しまった経験がある美香さん。買ったものはその場で開けて持つ恭子さんとは反対に、美香さんの「とある性格」がここで明かされた。
「あのとき、エルメスで袋ごといろいろたくさん買って、私の一番すごく期待していた、大事にしたいと思っていたものがなくなちゃったときは……」(美香さん)
「だから、なぜ美香さんそのときに開けて持たないのっていつも言うじゃない。お買い物するでしょう。『これかわいい』って言って買って、その場で開けてもう持てばいいんじゃないのって言って」(恭子さん)
「お姉さんは買ったその瞬間から自分で持ってますもんね、気に入ったものは。で、『美香さん、じゃこれ持って帰っておいて』って言ったものはもうそのままお蔵入りになることもありますもんね」「私の場合は、自分がすごく気に入って買ったものはすぐに使えなくて、ずっと眺めてて……」(美香さん)
「で、眺めててもう一回箱に入れて、なぜリボンまでするんだろうって、びっくりすることの一つ」「で、また見るときにリボンを開けて箱を開けて、また見る。で、見てて笑っている」(恭子さん)
「そういうときは、やっぱりお姉さんのように購入して本当に気に入ったものはすぐに使わなければいけないなあと……」(美香さん)
「いけないわけじゃないのよね。あれが一つの楽しみ。楽しんで、何となく、何かはわからないんですが、短期間でその気持ちというか熱量が下がっちゃうのかしらね」(恭子さん)
恭子さんと美香さんは、自分たちの意見を以下のようにまとめた。
「そういう日常の不条理というのはよくあることなのかもしれないですが、それを、不条理との対決っていうのはしていかなければいけないですが」(美香さん)
「不条理との対決もご自身の人生の中の一つではありますから。不条理の自分との折り合いはどうやってつけていくのかなっていうのもご自身の中の一つのテーマでもありますよね」(恭子さん)
最後には二人の微笑ましいやり取りで回答が締めくくられた。
「なかなか、私にとっては厄介なことではありますが」(美香さん)
「どなたにとってもそうですよ。『私、不条理大好き』って言う人はいないと思いますよ」(恭子さん)