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「好きを知ることは自分を知ること」“好きの勘違い”について描いたマンガに共感の嵐…!

「『好き』も『嫌い』も解像度をあげてくと、自分の知らなかった一面が見えて新しい世界が広がるのかなあ、と思いました」

「わたし、コーヒーが好きだと思ってたけど…実はそうじゃない?」

こんな「好きの勘違い」について描いたマンガがTwitter上で話題になっています。

「自分はコーヒーが好きだと思ってたけど、実はそれを取り巻く文化が好きだったんだ!」

作者はマンガ家として活動している一秒さん。

小さな気付きから自分の中の本当の「好き」を見つけ、そこから見える世界が広がったと言います。

このマンガは多くの共感を生み、投稿へは9万以上のいいねが集まりました。

自分の「好き」を知ることについて一秒さんに話を伺いました!

ーー「好きの勘違い」についてはいつ頃から考え始めるようになりましたか。

一秒さん(以下、一秒):ここ数年です。ずっとコーヒーが好きだと思っていたのですが、いざ飲んでもさほど喜んでない自分に気づいたのがきっかけです。

30年以上「自分はコーヒーが好きだ」というところで思考が止まっていました。

コメントでも「漫画を読んで初めてその視点をもった」という方もいらっしゃったので「好きの勘違い」は大人でもよくあることなんだなと実感しました。

ーーこの考えに気づいてから、一秒さん自身の中でなにか変化はありましたか。

自分の感情に気づきやすくなりましたね。

今までは「私はコーヒー好きなはずなのに、何で飲んでもワクワクしないんだろう?」という違和感があったんです。

無理にコーヒーを飲むけどやっぱり美味しく感じられない。そこでようやく「自分はコーヒー自体はそこまで好きじゃなかったんだ」と気づきました。

それからモヤモヤした時は、その感情をスルーせずに観察しています。「本当はどう思ってるのか」に気づきやすくなった気がします。モヤモヤは自分の新しい一面を知るきっかけなのかもしれません。

ーーたくさんの反響がありましたよね。印象的なコメントなどがあったら教えて下さい。

一秒:同じ気持ちの人に伝わればいいなあ…くらいに思ってたので、こんなに拡散されてビックリです。

いろいろな「好きの勘違い」の具体例を頂きましたが、中でも「カレーパンの見た目が好きだったけどカレーパン自体は好きじゃなかった」というコメントは面白かったです(笑)

カレーパンの見た目が好きという方は初めて聞いたので…。「好き」は千差万別ですね。

あとは「嫌いの勘違いもあるよね」というコメントもありました。

「運動が嫌いだと思っていたけど、実は体育が嫌いだっただけで走るのは好きだった」のように「嫌い」という感情も勘違いしがちなのかもしれません。

「好き」も「嫌い」も解像度をあげてくと、自分の知らなかった一面が見えて新しい世界が広がるのかなあ、と思いました。

ーー「『何を好きか』知るって意外とムズイ」とマンガの中でおっしゃっていましたが、自分が本当に好きなものに気づくために一秒さんが心がけているこ となどあれば教えて下さい。

オーソドックスですが「紙に書いて言語化する」ですね。

例えば「マンガを描くのが好きなはずのに、なぜかツラい」というケースがあります。その場合「自分はマンガを描く工程のどこが好きなのか、シナリオ作りか?キャラ作りか?それともマンガで人から褒められるのが好きなのか?」と細分化してきます。日記やブログで感情のままに書いていってもいいと思います。

自分の感情を観察してモヤモヤを感じたら、どうして自分はこう思ってるんだろう?と紙に書く。そこから糸口をつかめるのかなあと思います。

ーー確かに、可視化すると考えがまとまりやすいですもんね。

この作業は、就職活動の自己分析でもオススメです。紙にひたすら書くと、自分が本当に思ってたことが客観的に見えてくるので。

「ゲーム業界に憧れていたけど、実際はゲームで交流することが好きだ」という気づきを得る方もいるかもしれません。もしかしたら自分の適性はゲームよりも人と交流することなのかもしれない。人材派遣や接客などのほうが実は向いてるかもしれない。

自分の「本当の好き」を知ることで選択肢が逆に広がる可能性もあると思います。

ーー今後書いていきたいエッセイのテーマなどあれば教えて下さい

今回のように「ぼんやりみんなが思ってるけど言語化しづらいこと」をマンガにしていきたいです。

ある方から「スッキリした!マンガにしてくれてありがとう」というコメントを頂きました。何となくみんな感じてるけど見えにくいことを形にすると、それだけで人は元気になることもあるんだなあと実感しました。

私はモヤモヤを言語化するのが好きなので…。こういう作品でみなさんの「スッキリ」の一助になれればなあと思っています。

一秒さんは他にもTwitterへいろんなマンガを投稿しています。

「〇〇ちゃんママ」という呼び方の合理性

あなたが抱えている「日常のモヤモヤ」をスッキリさせてくれるマンガも見つかるかもしれません。

気になった方はぜひアカウントをフォローしてみてくださいね。