2016年9月9日、SMAPがデビュー25周年を迎えた。
Twitterでは日付が変わった直後から「#SMAPデビュー祝25周年」のハッシュタグがトレンド入り。お祝いのコメントやイラストが多数投稿されている。
ファンの熱意はネットを飛び出し、新聞の個人広告欄にも。
東京新聞をはじめ、静岡新聞、北國新聞、上毛新聞などでメッセージが掲載されているようだ。
東京新聞の伝言板コーナー「トクトク」では、8~9面の2面にわたって、SMAP25周年を祝うメッセージを84件掲載。
「いつも笑顔をありがとう」「これからも5人を応援していきます」「ずっとずっと素敵な花が咲き続けますように」「5つの星にずっとついていきます」など愛のあふれるメッセージが並ぶ。
「こんなことは初めて」
「このような形でファンからのメッセージが殺到するのは、覚えている限り初めて」。BuzzFeed Newsの取材に、東京新聞広告局の担当者はそう話す。
伝言板「トクトク」の9日9日朝刊分に寄せられたSMAP関連のメッセージは、5日頃から続々と届き始めた。コーナースペースを通常時の2倍に拡大し、全件を掲載した。
普段はほとんど企業による利用で、個人の投稿で埋まるのは異例という。芸能人やアイドルへのメッセージで埋まるのは、SMAPの過去の記念日を含めて初めてだそうだ。
「新聞不況が叫ばれる中、このように活用し、話題にあげていただくのは大変ありがたいこと。SMAPファンの30〜40代の皆さんには新聞の三行広告の記憶があったのでしょうか」
「日付が入った紙面を記念として残せることも含め、メディアの特性を理解してもらえているようでうれしい」
25年分のありがとう
monimoni(@monimoni7210)さんは、自身のメッセージを8、9日の2日間にわたって西日本新聞に掲載した。日々TwitterでSMAP関連の情報を収集する中で、デビュー25周年を祝うために自分ができることは……と考え、行動に移したという。
新聞という媒体を選んだのは「幅広い世代のファンと思いを共有したかったから」。SMAPファンの年齢層は広く、ネットやSNSの利用が得意ではない人も少なくないだろうと考えたそうだ。
「いつも笑顔を いつも強さを いつも優しさを これからもずっとありがとう」。
どんな状況であっても、彼らが25年で成し遂げてきた功績に変わりはない。これまでの歩みを祝福し、「25年分のありがとう」を込めてしたためたという。
5つの星のモチーフは、Twitter上のSMAPファンがデザインし、配布しているものだ。リーダーの中居正広さんが作詞・作曲に関わった「CRAZY FIVE」の歌詞の一節「5つの星屑」に端を発していることは、ファンが見ればすぐに分かるという。
Far away! 5つの星屑 くじけそうでも拳をあげろ 皆が迷わぬように
「解散、絶対反対!と、とにかく抵抗したいわけではなくて……突然カーテンが閉められたように一方的に告げられて、納得がいかないというのが正直な気持ちです」
「本人たちの意思のもと解散するのだとしたら、拍手とスポットライトを浴びてきちんとした場があれば少しは納得できていたかもしれないです……。ファンだけでなく、日本中のお茶の間から愛されてきた人たちなのですから」
25周年にあたって、ジャニーズ事務所が主体の公式イベントなどは予定されていない。
12月31日の解散予定日まであと3カ月超。ファンの想いは届くのだろうか。