将棋棋士・羽生善治三冠の妻の羽生理恵さんがTwitterを始めた。日本で最も有名な棋士の家庭での姿が垣間見れるかも……? と期待したファンのタイムラインは、予想外にあひるとうさぎの写真で埋めつくされることに。
それもそのはず、理恵さんがTwitterを始めた理由は、あくまで「飼育情報の収集のため」。プロフィール欄では「老後にコールダック(アヒル)も家族に迎えたいとアヒルの飼育情報収集中」と宣言し、ツイートでも「こちらのアカウントは大量の【あひる】と【うさぎ】と【犬】のRTと画像が流れます」と断っている。
理恵さんは動物好きで、羽生家でも現在、犬3匹とうさぎ1羽を飼育中とのこと。宣言通り、一般ユーザーが投稿するアヒルやうさぎの写真を次々とRTし、先輩飼い主たちとリプライで交流している。
99%の動物情報の中、羽生三冠に関する情報もごくたまにあらわれるので気が抜けない。怒涛のRTの波にのまれるレア情報を見逃さないように、将棋ファンは固唾を呑んで見守っているようだ。
「善治先生」の日常
1996年に羽生三冠と結婚した理恵さんは、87年に畠田理恵(旧姓)としてCDデビューした元アイドル。90年放送のNHKの連続テレビ小説「京、ふたり」でヒロインの1人を務めた。
2人の出会いは雑誌の対談だった。羽生三冠によると、当初、理恵さんの対談相手は動物研究家のムツゴロウさんだったが、ハプニングがあり“代打”で登場したのが自分――といういきさつらしい。
94年、健康雑誌「いきいき」の対談で後に妻となる理恵さんと出会った。「ウチの奥さんは動物が好きで、『ムツゴロウさんに会いたい』とリクエストして対談の約束をしたんですけど、ムツゴロウさんが体調を崩して入院されて、急きょ僕が代打になったんです。奥さんは『全然知らない人が来ちゃった』みたいな感じでした」今は夫婦でムツゴロウさんに感謝しているとか。(「実録! ブンヤ日誌」第39回 神様への恋)
理恵さんは、これまでも自身のFacebookで羽生三冠のエピソードを度々披露してきた。
この夏、名人位を失冠するなど不調が続いた後、初めて髪を茶色く染め「気分転換」したことがファンのあいだで話題を呼んだ際には、ネットでまとめも作られていることを知り、妻の立場から経緯を説明している。
ファンの方にがっかりさせてしまいますが、染めた経緯は単純に、白髪増えたね〜→子供『おじいさんみたい(W)→髪切るついでに染めてきたら?→『そうだね(カラ返事)美容室行く(本人全く興味無し)→美容師さん『白髪増えましたね?時間あるので染めてみましょう!』→『はぁ、じゃあ、お任せします』(どんなでもいいです)→茶髪。
羽生三冠と同じく将棋界のトッププロの1人、渡辺明竜王の妻は漫画家として夫の日常を描いた漫画「将棋の渡辺くん」を「別冊少年マガジン」で連載中。
羽生三冠や佐藤天彦名人など他の棋士も登場し、なかなか想像しにくい将棋棋士という職業の日々をコミカルに紹介するとともに、渡辺竜王のぬいぐるみ好きの一面など、対局中の姿とは違ったプライベートをかわいらしく描いている。