将棋棋士の三浦弘行九段が、2月13日に公式戦に復帰した。相手は、羽生善治三冠。昨年10月3日のA級順位戦以来、約4カ月ぶりの対局となる。
三浦九段は昨年10月、公式戦でスマートフォンを利用した不正行為の疑いがあるとされ、出場停止処分をくだされていた。その後、12月末に第三者委員会が「不正を認める証拠はない」と発表。今日の復帰戦を迎えた。
三浦九段は一貫して自身の身の潔白を主張し、インタビューでも以下のように答えている。
無実と無罪では意味がまったく異なります。私が言ってもしょうがないのかもしれませんが、私への疑惑は「無実」であり、冤罪だったということは分かってほしいんです。
報道によると、三浦九段は自身の対局前のボディーチェックを要望し、金属探知や持ち物チェックを願い出たという。
羽生三冠の妻、羽生理恵さんはTwitterで「片方だけなんて、おかしい。自分にもボディーチェックをして初めて平等。必ず平等に自分にも行うよう将棋連盟に話すと30分も早く電車に乗って行った」と、対局相手である羽生三冠も検査に応じたとしている。
対局は現在進行中。昼食には三浦九段が肉団子定食、羽生三冠がなべやきうどんを注文したようだ。
追記(午後11時)
131手で羽生三冠が勝利した。一時は三浦九段が優勢と見られていた。