「マジョマジョ、終わったな…」魔法が抜けた新ビジュアルに嘆きの声 資生堂の思惑は?

    本当に、変わっちゃったの? を聞いてみた。

    「マジョリカ マジョルカ終わったな…」

    マジョリカマジョルカ終わったな…

    資生堂のコスメブランド「マジョリカ マジョルカ」の新ビジュアルとキャッチコピー「私にもかかる魔法」に、「こんなのマジョマジョじゃない!」の失望の声が寄せられています。

    確かに、これまでの魔法やおとぎ話のような世界観とは、少し印象が異なるような。

    Twitterでは多くの嘆きの声が。

    マジョリカマジョルカ(1枚目)まじなの?なんてこった…私が知ってるマジョマジョ(2枚目以降)はもっと美しくて可愛くて妖しくてお伽チックで、すごく憧れたんだよ持ってるだけでウキウキなんだよ…雰囲気あるクラスの孤高の美少女が大学入って… https://t.co/zi4dRwQJBz

    マジョリカマジョルカ愛用層が求めてるのは、人間離れしたお人形さんめいた女の子がおとぎ話の世界に迷い込んだような世界観なのであって、いつかの冬季限定品の「凍らせてあげる、美しいままで」のようなコピーであって「私にもかかる魔法」なんてキャッチーで親近感あふれるキャッチコピーではない。

    マジョマジョって値段はメイクビギナー向けで、でもビギナーには難しいような尖ったカラーや質感のアイテムもあって、それでもドキドキして買っちゃうような、気恥ずかしいほど煌めく詩的な色名やキャッチコピーがブランドカラーだったでしょ。等身大になんてしないで。嘘みたいなドキドキを返して。

    「マジョマジョ」が誕生したのは2003年。くすんだゴールドを基調にしたアンティーク風のパッケージや色鮮やかなシャドーやネイルに、当時中学生だった記者も「全部かわいい!」と大興奮したのを覚えています。

    とはいえ、中高時代に愛用した世代は今や20〜30代に。時代の変化、ターゲット層のニーズの変化に合わせ、ブランドのコンセプトやイメージは変わっているのかも……。そうだとしてもちょっとさみしい。

    「マジョマジョ」は“終わって”しまったんですか?

    資生堂広報部は、BuzzFeed Newsの取材にこう答えます。

    「ブランドのコアにある『まるで魔法がかかったように』のコンセプトは立ち上げ当初から変わっていません」

    例えば、公式サイトで公開している「魔法のピタゴラメーク」は、ひとりの少女が魔法の本と出会うところから始まるファンタジックなムービーです。

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    変わっているのは、SNSをはじめとするツールの使い方。「お客様とのコミュニケーションの仕方、メッセージの届け方は時代に応じて変化しています」

    今回「私にもかかる魔法」のコピーとともにInstagramに掲載した写真は、Instagramを使用しているユーザーに響く、サービスの雰囲気にあったビジュアルとして展開したもの。

    「春は新たに手にとってくれるお客様も多く、Instagramを通したメッセージも新たな届け方へのチャレンジ」「ブランド自体の公式キービジュアル、コアのコンセプトイメージという意味ではない」と話しています。

    「これまで使ってくださっていたファンの方からも、さまざまなご意見をいただいていることは認識しています。これからも試行錯誤していきたいと思います」

    プチプラで見た目もかわいい「マジョマジョ」は特別に思い入れがあるブランド……という人も多いかも。あなたが初めて買った商品は何でしたか?