街中で撮影した写真から、映っている人のFacebookを特定できる――世にも恐ろしいアプリ「Facezam」のリリースが予告され、世界は騒然。
しかし、実際リリースされることはありませんでした。なぜ?
「Facezam」は、写真に映った人の顔とFacebookのプロフィール画像を、10秒以内に約70%の高精度でマッチングできるとうたうアプリ。
スマホに音楽を聞かせることで曲名を検索する「Shazam」を文字った名称です。
ただ街中ですれ違っただけで、知らないうちに自分の個人情報が知られる可能性があるなんて怖い……。
このアプリのリリース予告に、世界は騒然。
英TelegraphやDaily Mail、米Fortuneなどが記事で取り上げ、SNSでも「プライバシー侵害だ」「Facebookの利用規約に違反している」と非難を浴びていました。
「不気味!」
「最悪の未来」
海を超え、日本でも拡散。
しかし、一夜明け事態は急変。公式サイトは変更され「デマでした(hoax)」の文字が。
この企画は、ある広告代理店が、いかに口コミを生み出すかを仕掛けたジョークだったそうです。実際、思惑通り「デマ」は世界でバズったわけですが……。
Webページにはこんな風に記されています。
Facezamを心配している皆さんへ。そのアプリは存在せず、ローンチの予定もありません。これはZacozoによって作られた広報企画であり、アイデアを広める仕組みをどのように設計するかを示すものでした。喜ばしいことに、こんなフェイスマッチングアプリは、現在欧米には存在しません。