iPhone 7は「イノベーション」か? ティム・クックCEOに聞いた

    スマホ初のレベルのカメラ。でも...

    日本時間9月8日に発表された最新の「iPhone 7」はカメラ機能が大幅に強化された。イヤフォンジャックをなくす決断が、それを可能にした。

    Appleがカメラの進化に力を入れる理由、目指すイノベーションの方向は。ティム・クックCEOがBuzzFeed Newsに語った。

    新モデルが搭載するカメラは、iPhone 7、iPhone 7 Plusともに前世代よりも進化した。iPhone 7 Plusには広角レンズと望遠レンズの2つを組み込んでおり、撮影時にシームレスに切り替わる。

    スマホの機能が多様化、高度化する中で、購買者の多くが最も重視している機能の一つがカメラ性能だと、Appleは捉えている。快適で美しい撮影を実現するため、より速く、より明るく、低エネルギーで高いパフォーマンスをするチップを採用したと語る。

    iPhone 7はイノベーションか

    カメラ機能が向上したことで、色味や質感がより生き生きとし、一眼レフカメラのように被写体の背景をぼかすことができるようになった。

    しかし、ライカMや50ミリのレンズを備えたプロ仕様のカメラと同程度かというと……。

    「もちろんそんなわけはない。でも、こういう効果をスマホで見たことがあるか?」

    ワールドワイドマーケティング担当上級副社長のフィリップ・シラーは、BuzzFeed Newsにそう語った。

    確かにその通りだ。しかし、我々がAppleに求めてきたイノベーションは「スマホでは初めて」というレベルだっただろうか?


    ティム・クックCEOの考えは

    「イノベーションとは、物事をよくすることだと考えています」と、クックCEOは持論を語る。

    「一歩引いて、改めてiPhoneユーザーにとって最も大切なものを考えてみると、写真と日常の記録なのです」

    「カメラのアップデート、ソフトウェアの最適化、そして、バッテリー寿命の延長。iOS 10がフィーチャーした機能は、スマートフォンの進化を進める上で総合的な前進と捉えています」