来日したNBAスターがバスケ部員に伝えたメッセージ それはすべてに通じる

    「自信は誰もくれない。自分自身で獲得するんだ」

    NBAの若きスターブラッドリー・ビール(22)が来日した。ワシントン・ウィザーズ所属、リオ五輪アメリカ代表最終候補でもある。

    華麗なステップ、滑らかなフォーム、ゴールに吸い込まれるボール。何度でも見たくなる。

    Courtesy of NBA.CO.JP / Via youtube.com

    このフォームはビール選手が大好きなママ直伝だという。

    ビール選手は来日していた20日、千葉県・市立船橋高等学校でバスケ部の生徒たちと交流した。

    彼が体育館に入ってきた瞬間、体育座りで礼儀正しく待っていた生徒たちは、大きな拍手で迎えた。早く動きたくて、うずうずしながら。

    ビール選手は、笑みを浮かべながら言った。

    「何かわからないことがあったら、必ず質問するように」

    そして、一緒にパスやディフェンスの練習を始めた。

    BuzzFeed Newsは交流会の合間にブラッドリー・ビールに話を聞いた。最初に交わした挨拶の握手がとても力強かった。

    「若者と触れ合う機会を増やしたい」

    ——試合中、ご自身のことをどのような選手だと思いますか。

    常に落ち着いている。試合中にもあまり表情を表に出さないし、常に謙虚であろうと努力している。

    でも、楽しむのは大好きさ。たくさんの人、特に若者と交流するのが楽しい。気づかぬうちに、ロールモデルにならなければいけなくなるからね。

    ——どんなロールモデルになりたいですか。

    バスケをするのがどんなに楽しいのかを見せて、NBA選手として若者と触れ合う機会も増やしていきたい。幼い頃、そんな貴重な経験はなかったからね。バスケへの熱意を伝えるのに、本当に重要な機会だと思う。

    ——ビール選手と一緒に練習している高校生たちを見て、見学に来ている人たちやバスケ部の先生も「うらやましい」と言っていました。

    この子たちは、想像したよりはるかに上手だよ。日本の選手とアメリカの選手の違いといえば、日本の方がもっと基礎がしっかりしている。同じバスケでも世界のさまざまなプレーを見れて本当に嬉しい。

    「スーパーマリオは日本のゲームだったのか!」

    ——普段はどのように過ごしているのですか。

    シーズン中だと、起きてすぐに食べて、数時間ほどジムに通う。練習がない夏は2、3時間ワークアウトするよ。家に帰ったら、ゲームをしたり、泳いだり、犬と遊んだりしている。

    ——好きな日本のゲームはありますか。

    実は遊んだことがないんだよね。

    ——本当ですか!? スーパーマリオとかも?

    そうなんだ!知らなかった! NINTENDO64を持っているから、いつもスーパーマリオで遊んでいる。クレイジーな発見だ。

    ——試合前に必ず聞く曲とかはありますか。あと好きな食べものは。

    ラップは必ず聞くようにしているよ。ヒップホップも。僕専用のプレイリストを作成しているんだ。

    食べ物はスパゲッティが大好き。寿司には慣れてきたよ。ちょーーっとだけね。

    タトゥーには「FAITH」と「HOPE」

    「自信は誰もくれない。自分自身が獲得していくもの」

    NBAのスターとなっても、練習は続く。さらなる高みへ。

    Courtesy of NBA.CO.JP / Via youtube.com