メダルを逃しても、最後は笑顔。日本選手と争ったカナダ選手が素敵

    東京で、まってるよ。

    閉会式に撮られた、日本選手とカナダ選手の、1枚の写真。ここには、ある物語があった。

    ハッシュタグには、「閉会式」「だから僕らはスポーツする」と記されている。

    きっかけは、19日の男子50キロ競歩で起こった「トラブル」だ。

    残り1キロあまりの勝負所。日本の荒井広宙と、カナダのエバン・ダンフィーの銅メダルをかけた激しいデッドヒート。ダンフィーは荒井を抜く。荒井が抜き返す。その瞬間、二人は接触。ダンフィーは、バランスを崩し、4位に後退。そのままゴールした。

    レース後、カナダ陸連が抗議し、荒井に失格が言い渡される。しかし、納得できない日本陸連はその裁定にさらに抗議。世界陸連による1時間を超える協議の末、荒井の3位が確定。ダンフィーの手から、銅メダルは滑り落ちた。

    本来ならば、さらに不服を申し立て、上訴してもおかしくない状況だった。しかしダンフィーは「お互いぶつかることは競歩ではよくあること。競技の一部だと思ってます」とコメント。裁定を受け入れた。

    銅メダルを逃し、失望したはずのダンフィーは、レース後にこうツイートした。

    Thank you to everyone for you're support today. I'm super proud of my race! Bring on #Tokyo2020 https://t.co/HaUmibiIXT

    みんなありがとう。今日のレースを誇りに思うよ! また2020東京で

    👏👏👏エヴァン、2020年、東京で待ってるよ!