Instagramに新機能が登場したよ!
世界中で毎日2億人以上が利用(2017年4月時点)しているインスタグラム ストーリーズに、3つの新機能が登場しました。
1. 東京のジオスタンプ
位置情報をオンにすると表示されるジオスタンプが、東京で使えるようになりました。ジオスタンプとは、例えば「ueno」スタンプなら上野に行かなければ使えないスタンプになります。
2. セルフィースタンプ
セルフィースタンプを作成することが可能に。タップするフレームのデザイン変更や、サイズや配置も自由に調整可能。
3. スタンプをピン固定する
動画内の一定の位置に、全てのスタンプやテキストなどをピン固定することが可能に。
一般ユーザーが東京のジオスタンプをデザイン
今回、東京のジオスタンプをデザインしたのは東京に住んでいる6人のInstagram一般ユーザー。
そのうちの1人、猫のイラストで有名なTacoさん(tacos_cat)さんに、Instagramで有名になるまでの経緯や日々の作品作りについてお話を伺ってきました。
「飼い猫の写真を毎日Instagramにアップしていたら海外で話題に」
ーー どのようなきっかけでInstagramを始めたのですか?
26歳から東京でフリーのグラフィックデザイナーをしていまして、8年前に友人と起業しました。
経営とデザインをやりつつ、ビジネスから抜け出したい思いがあり…(笑)Instagramに気楽な気持ちを投稿するようになりました。
毎日飼い猫の写真をアップしてるうちに海外からリアクションがよく来るようになって、アメリカのBuzzFeedで取り上げられました。(「This Cat Wins The Internet」)
ーー その記事をきっかけに一気にフォロワーが増えたんですか?
1日で4〜5千人くらい増えましたね。
その時ちょうど新婚旅行でヨーロッパに行っていて、Instagramを開いたら突然通知がズラーっと入ってきたので何かのスパムにやられたのかと焦りました。
その後、記事を書いてくれたライターさんから連絡が来て初めて記事になっていたことを知りました。そのライターさんとは今でも連絡を取り合っています。
ーー 数あるSNSの中でInstagramを選んだ理由は?
もともと絵を描くのが好きなので、文章がメインのTwitterなどよりも絵で表現したいという思いがあったからです。
ポートフォリオとして過去を一覧で見返せるのもいいなと思っていました。
「イラストのアカウントを作ったら出版社の目に止まり漫画家デビュー」
ーー 現在『ちいさな猫を召喚できたなら』という漫画を描かれていますが、漫画家になった経緯を教えてください。
猫のアカウントとは別に、Tacoという名前でイラストのアカウントを作ってイラストをアップしていたら、たまたま出版社の目に止まって漫画家デビューすることになりました。
今はSNSからデビューを果たせる時代なんだなと驚きましたね。
ーー もともと漫画家になりたいという思いはあったのですか?
小学生の頃は、漫画家になるのが夢でした。
大学卒業するくらいのタイミングで、漫画家の夢は40代くらいで叶えられればいいかなと思っていたので、運よく早めに叶って嬉しかったです。
今はこの流れを楽しんでいます。
ーー ちいさな猫のキャラクターはどのように生み出したんですか?
猫だけを描いていても、可愛いだけでは物足りなくなってしまうしネタも尽きてしまいます。
世界のいろいろなところに猫がどのように関わったら面白いのかな?って考えて、ネタをストックするというサイクルを続けていて…。
ネタ帳が13冊目にいった時に、音楽系のデザインの仕事で “バイオリンの持ち手付近に猫が乗っている” というイラストを描いたんですね。
その時に、このちいさな猫は自分だけが見えているもので、自分の幸せとか感情を代弁させられるんじゃないかと考え、そこからちいさな猫のキャラクターができました。
それから一週間くらい経ったタイミングで出版社の方から「漫画にしましょう」って連絡がきたんです。
ーー いわゆる “ウケるもの” を発信する能力が素晴らしいですね。
自分の感覚が一番信じられないので、周りの反応に敏感になって素直に修正をかけていくことを繰り返して来ました。
「世界中の人が共感できる “日常のよさ” を伝えたい」
ーー 普段のどのようにインプットをおこなってるのですか?
昔からメモ魔なんです。何か思いついたらメモに書いて、まずはネタのストックから。
ストックが沢山あると、どこかのきっかけでふとネタとネタがくっつく瞬間があって、作品が生まれます。
例えば、蛇口をひねった時に水が猫になって出てくるという絵があるのですが、冬の東京で朝に水を触った時に意外と温かかったことからインスピレーションを受けました。
水の温かさと猫の温かさがくっついたりして。
ーー 作品を通して伝えたいメッセージは何ですか?
作品を作ってて思うのが、僕自身「日常生活」が好きなんです。
物語を考えようと思った時に、虚構で作り上げることはできると思うんですけど、そういうものはあまり好きではなくて。
Instagramでは「日常っていいな」と思えるような日常の一瞬を切り取ってアップしてます。
見方によっていろいろな幸せがあるんじゃないかということを伝えたいですね。
ーー 今後の展望はありますか?
大人でも子供でも、どこの国の人が見ても楽しめるような幼児向けの作品を作りたいです。
大人が幼児に向けてリアクションしてあげたりとか、そのような感覚を大事にしています。
コンテンツは悲しいことがあると肩身が狭くなるというか、例えば災害発生時は自粛したりとか、支えになりにくいものなんですね。
そういう時にもきっちり支えになるようなもの、かつ国内だけでなく世界の人々に触れてもらえるような作品になれば理想だなと。