「子どもの目の前で公開処刑」 脱北ラッパーが訴えた北朝鮮の実態

    これが現実なのか…。

    外国人記者向けの北朝鮮ツアーが4月に開催された。AFP通信の記者が撮影した写真が公開されている。

    食糧難でありながら、飢えている様子は見受けられず娯楽に勤しんでいる。

    しかし、上の写真はすべて記者向けに組まれたツアーで見せられた「国民の日常」だ。

    果たしてこれは北朝鮮国民の本来の姿なのだろうか。実際はどのような生活を送っているのか。

    その実態がよくわかる、国連北朝鮮人権調査委員会(COI)が発表した「人権調査報告」を紹介したい。

    挿絵として使われたのは、脱北ラッパーのカンさんが描いた作品である。

    その内容とは…。

    1. 差別的な身分制度。下流階級の人が罪を犯せば、その子孫までも収容所行き

    2. 約12万人の市民が収監されている政治犯収容所と、これまで100万人以上が命を落とした拘禁施設

    3. 最悪の食糧難で、100〜200万人の国民が餓死。その環境から逃げると処罰

    4. 脱北しても中国で待ち受けているのは、強制送還や人身売買。苦しみは終わらない

    5. 1950年から続く拉致。現在も主に中国で拉致活動を積極的に行なっている

    6. 外部の情報を徹底的に遮断。金一家を崇拝する思想を植え付ける

    7. 恐怖心を植え付けるため、幼い子どもにも公開処刑を見せている