生理用品が買えなくて、学校に通えない
生理用品が買えないため、学校に通えない。そんな状況がなんとイギリスで起きている。
ケニアの女性たちに生理用品の支援を行うFreedom4Girlsという団体に、イギリスのリーズ市の学校で働いている警察官から連絡があった。「貧困で生理用品を買うことができない」女の子たちの不登校についてだ。
生理用品を手に入れられないために、生理の間、少女たちは学校に登校することができなくなるというのだ。
「これは問題です」とBuzzFeed Newsに話すのは、Freedom4Girlsのティナ・レズリー。彼女は警察官に次のように言われた。「このような少女はたくさんいます。彼女たちは生理用品を持っておらず、購入する生活の余裕もないために、学校に来られなくなっています」
性に関する問題はイギリスでも日本同様にタブーだ。「だからこそ、誰も思いつかず、大きな問題になっている」。そして、レズリーはこう言った。「これは政治の問題です。なぜ、男の子には(避妊のために)無料のコンドームを配布するのに、女の子に生理用品を提供しないのでしょうか」
誰にも助けを求められない
イギリスの高校に通う16歳のソフィー。彼女は、生理用品を手に入れることができず、「学校を一週間欠席した」ことがある。
「生理の時は、ティッシュや靴下などあらゆるもので下着の周りを包み、出血を止めます。誰にも助けを求められない。自分で解決するしかない」とソフィーはBuzzFeed Newsに語った。
ソフィーは、義理の母、5人の兄弟と暮らしている。そんな彼女は自分と同じような状況の少女を多く知っているという。みんな「両親に負担をかけたくない。だから親に生理用品を買ってほしいなんて言えない」とソフィー。
「食べ物」か「生理用品」か
この問題に最初に気がついた警察官のサラ・バリーはこのように話す。「貧困家庭側から考えれば、ローンの返済や食べ物などの方が生理用品よりも優先順位は高い。娘が何人もいる場合は、なおさらです」
貧困問題に対して積極的に活動している労働党のポーラ・シェリフ下院議員は、このような少女たちの状況を「恐ろしい」と言う。「私たちはこの問題についてもっと考える必要があります。これは大きな問題ですから」
シェリフは次のように続けた。「低所得者の中には、真剣に『食べ物』と『生理用品』のどちらを買うのか選択しなければいけない人がいる」
スコットランドでは、この貧困に対処しようとする動きがある。スコットランド労働組合の広報官であるモニカ・レノンは、3月8日の国際女性デーに、スコットランドの学校に生理用品を備蓄することを義務付ける法案を発表した。
この記事は英語から翻訳・編集されました。