伝説的なロックバンド、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイさんが1月7日、沖縄・辺野古地区での米軍基地建設に向けた埋め立て停止を求める嘆願書に署名するよう、Twitterとインスタグラムで呼びかけた。
タレントのローラさんやりゅうちぇるさんが署名を呼びかけてきたが、ロックの世界的なレジェンドも加わった。
メイさんは、この嘆願書への署名活動を立ち上げた日系米国人4世のアーティストのツイートを紹介。
さらに「緊急!!! 緊急!!! アメリカの航空基地拡張で危機にさらされている美しい珊瑚礁とかけがえのないエコシステムを救うため、どうかこの嘆願書に署名してください」と書き添えてツイートした。7日正午現在で約8000回リツイートされている。
署名を呼びかけるTwitter
さらにインスタグラムでも、「至急! 沖縄のかけがえのない珊瑚礁を救うために署名する最後のチャンス」と呼びかけた。
インスタのアカウント
ブライアン・メイさんは、ロックバンド「クイーン」のギタリスト。
クイーンのボーカリストだった故フレディ・マーキュリーの生涯とバンドの絆を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」にも音楽プロデューサーとして参加。劇中でブライアン・メイを演じる俳優グウィリム・リーの激似ぶりも話題になっている。
音楽活動のかたわら、大学院で天文学を専攻して博士号を取得した科学者、そして動物愛護運動の活動家としても知られる。
キツネ狩りの禁止などに向け、政治家に対して働きかけを続けたり、自ら作曲したクイーンの曲から名前を取った団体「Save Me基金」を立ち上げたりしてきた。
沖縄県宜野湾市にある米軍・普天間基地の移設先とされる辺野古をめぐっては、日本政府と、埋め立て工事に反対する沖縄県の間で対立が続いている。
昨年10月の県知事選では、辺野古への移設に反対を掲げた玉城デニー知事が当選。その是非を問う「県民投票」が開催されることになった。しかし、政府は12月14日に沖合の埋め立て工事を始めた。
今回の嘆願書では、2月24日の県民投票実施まで埋め立ての停止を求めるとともに、県知事選の結果を踏まえた判断をするよう、トランプ大統領に求めている。
1ヶ月で10万筆が集まれば、米国政府がその内容を検討し、60日以内に何らかの返答をする仕組みだ。署名は昨年12月8日から始まり、1月7日(米国時間)が締め切り。
7日正午の段階ですでに18万筆を超えており、米国政府が取り上げるには十分な署名数が集まっているが、締め切りいっぱいまで、さらに多くの署名を集めて盛り上げたいという思いがあるようだ。
署名のサイトはこちら。