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「30代男性が1ヵ月ベビーカー通勤をしてみたら」匿名ブログに注目、投げかけられた願い

「満員電車でのベビーカー使用」をめぐり、SNS上では「賛成派」「反対派」で先鋭化した議論がなんども繰り返されている。

30代男性が、1ヵ月ベビーカー通勤をしてみたらーー?

5月に入り、「満員電車でのベビーカー使用」をめぐる議論がSNSで過熱していたなか、「はてな匿名ダイアリー」にある男性の体験談が投稿され、注目を集めている。

Mike Abrahams / Getty Images

SNS上で、たびたび議論になるベビーカーや子連れの乗車トラブル。

待機児童が解消されておらず、自宅近くの保育園に子どもを預けられないために、通勤ラッシュの時間帯に子連れで公共交通機関に乗らざるを得ない人もいる。一方で「邪魔」「危ない」などという意見も少なくないのが現状だ。

5月14日には、「満員電車にベビーカー反対派の意見を少しだけ聞いてほしい」というエントリが「はてな匿名ダイアリー」投稿された。

結婚しているが子どもはいないという男性は「満員電車でのベビーカーは子どもにとっても、周囲にとっても危険」として、こんな疑問を投げかけている。

子供の病院、仕事へ行くために保育園に預けなければならないというのが主な理由であるように思う。しかし、私はそれがどうしても満員電車に乗らなければいけない理由とは結び付かないのだ。もっと言うと大切な我が子を危険にさらすことと天秤にかけてまでやらなければならないことなのかが疑問なのだ。

このエントリに対して投稿されたのが、「ベビーカー通勤を1ヶ月間してわかったこと(都内30代男性の話)」だった。

近所の保育園には空きがなかったために、職場近くの保育園を利用することになったという男性。

出勤時は父親である自分が、退勤時は妻がお迎えをすることになり、その1ヵ月間の体験を綴っている。

6時台にピークシフトをするなどしても、優先ゾーンは陣取られており、駅のエレベーターも満員。席を譲ったり、笑顔であやしたりしてくれる「良い人もいっぱいいる」としながら、「舌打ち、めっちゃされる」「朝から『すみません』を10回以上言う」という現実があったという。

いたって普通の男性であるぼくでさえ、そんな目にあうと言うことは、世のママたち女性の方々に向けられる視線や態度は、想像できます。

「ベビーカー邪魔だ!どかせ!」

Hans SILVESTER / Getty Images

こんなアンケート結果がある。

子どもの安全な移動と暮らしを実現するプロジェクト「子どもの安全な移動を考えるパートナーズ」が2019年2月、0〜15歳の子どもの保護者を対象に実施した内容だ。

1057件の回答があり、75.4%が「子どもにとって電車は危険な状況だと感じる」と回答。こんなコメントが寄せられたという。

「ベビーカーに乗せて電車に乗ったら、他の乗客ににらまれたり、ベビーカーを蹴られたりしたことがある」

「車内が混雑しているときに、無理やり押しのけて通ろうとした男性が抱っこひものお母さんにぶつかり、よろけて手すりに子どもの頭が当たった。泣き出した子どもを疎ましく思うような声が車内から上がり、親子は次の駅で下車した」

「電車でトラブルや不快な思いをした経験がある」には55.4%があると回答。以下のような例があげられた。

「ガラガラの車内で優先席にベビーカーを横付けして座っていると、60代くらいの男性が『ベビーカー邪魔だ!どかせ!』と怒鳴ってきた。殴りかかってきそうだったので、子どもに危害が及ぶのを恐れて車両を移動した」

「2人乗りのベビーカーを畳むべきだと言われた。乳児2人連れて畳んだらどうなるか想像ができないのか?と困った。どうすることもできず、下車した」

「ほんのちょっとでいいから」

Masaru123 / Getty Images

国土交通省は2014年、「ベビーカーマーク」をつくり、ベビーカーを安心して利用できる場所や設備を表示している。

また、「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」は、「ベビーカーは大切な命を乗せています」とアピールし、周囲の人に対して以下のように呼びかけるチラシをつくっている。

ベビーカーは折りたたまずに乗車することができます。

エスカレーター等が利用可能な方は、エレベーターの使用を譲ってくださるようお願いします。

乗降に少々時間がかかったり、スペースを少し広めに利用することがあります。

さらに東京都も、「子どもの安全な移動を考えるパートナーズ」の要望書を受け、電車内に子育て応援スペースをつくる方向で検討を進めているという。

ただ、こうした呼びかけはなかなか浸透しておらず、すぐに改善されるわけではない。かたや、SNS上では「賛成派」「反対派」で先鋭化した議論がなんども繰り返される。

いったい、どんなことができるのだろうか。先ほどのエントリで、男性はこう結んでいる。

「社会みんなで、赤ちゃんを大切にしようよ。」「子育て頑張っている人に、もう少し優しくしようよ。」とは言いたい。ほんのちょっとでいいから。

誰もが自分の仕事だけに必死になって“社会”を回していたら、結果赤ちゃん1人すら育てづらい“社会”を作り上げていた。

それは悲劇だし。それは社会的矛盾です。少なくとも、自分の出勤の邪魔だからベビーカーは乗るな、とふと思ってしまうそんな社会に向かっていたら悲しい。


もし、エントリを書かれた方がご覧になられた場合は、筆者(kota.hatachi@buzzfeed.com)までぜひご連絡いただけますと幸いです。

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Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:kota.hatachi@buzzfeed.com.

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