台湾の東部での地震は「震度7級」 気象庁「日本の震度7とほぼ同じ」の根拠

    気象庁・地震津波防災対策室に聞いた。

    台湾東部の花蓮県を震源とするマグニチュード(M)6.1の地震があった、と台湾の中央気象局が発表した。震源の深さは18.8キロだった。

    同局は、一部で最大震度「7級」だったと伝えた。日本では「震度7」「震度6」のように表現するが、違いはあるのか。

    気象庁・地震津波防災対策室の担当者は、BuzzFeed Newsの取材に「ほぼ同じものと考えて良い」と話す。

    中央気象局は、日本の震度と比較できるを作っている。

    表によれば、台湾の震度の階級は0〜7級に分けられ、日本の階級と照らし合わせると、ほぼ一致する。違いは、日本では震度5と震度6において「弱」「強」があるのみだ。

    気象庁の担当者は言う。

    「表の通り、計算式などで細かな違いがあるかもしれないが、震度の階級であればほぼ同じです」

    朝日新聞によれば、花蓮県の観光地における落石で2人が負傷した。そのうちのマレーシア人の男性1人が心肺停止の状態だという。

    また、毎日新聞は震度4だった台北市の中心部で商業ビルが少し傾くなどしたと伝えている。

    気象庁によると、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれないが、被害の心配はない。

    花蓮県では2018年2月に大きな地震があったばかり。最大震度7(日台の基準はほぼ同じ)の強い揺れを観測し、17人が死亡した。