電車やバスで目の前の赤ちゃんが泣き止まない! そんなときあなたならどうする?

    「気にしないで」と思っていても声をかけづらいときには・・・

    こんなプロジェクトを知っていますか?

    電車やバス、飲食店などで泣きやまない赤ちゃん。

    人によって、また場合によっては不快に感じることもあるかもしれません。

    でも、泣き声は赤ちゃんにとっては、想いを伝える大切な手段です。泣きやまずに困り果て、仕方なく電車を降りたり店を出たりするママやパパの気持ちがわかる、という人もいるでしょう。

    エッセイストの柴原明子さんにも、過去に我が子が泣きやまずに困り果てた経験があります。泣いている赤ちゃんを必死にあやすお母さんを見るたび、こんな思いがありました。

    「大丈夫だよ」という気持ちで見つめているはずが…


    応援するつもりで見つめていても、お母さんからすると「うるさくてじろじろ見ているのかも」という真逆の意味に捉えられかねず、そうなると、余計にお母さんを追い詰めてしまうかもしれません。


    せめて、「可愛いですね」なんて気さくに声を掛けてあげられるといいのだけれど、なかなかそこまでの勇気が出せず……。もっと気軽に、「大丈夫ですよ」の気持ちを伝えられる方法があればいいのにと、強く思いました

    「『焦らなくても大丈夫! その泣き声、わたしは気にしませんよ』。そう思っていることを可視化することで、お母さんの焦りや不安を軽減してあげられるのではないか」と考えた紫原さんのアイデアは「ステッカー」

    「泣いてもいいよ!」と書かれたステッカーをパソコンや携帯電話などに貼ることで、赤ちゃん連れに向けてさりげなく意思表示できるのでは、というものです。


    ステッカーのアイデアに賛同が広がる


    そんな紫原さんのアイデアに、2歳の長男を育てているウーマン・エキサイト編集部プロデューサーの石上有理さんと、イラストレーターの栗生ゑゐこさんが賛同しました。

    栗生さんは、こんなステッカーを作れないかという話を聞いたときに、ちょうどベビーカーに乗った1歳の子どもが地下鉄の通路で通行人に殴られるという事件があったことから、「赤ちゃんに暴力とは何事!」と憤りを感じていたそうです。

    ウーマンエキサイト発のwe❤︎赤ちゃんステッカー、5月5日くらいに公開予定です。

    赤ちゃんの安全を守るために自分にできることはないだろうかと考えていたところに声をかけていただき、ステッカー制作に参加させていただくことにしました。

    育児に奮闘する親たちを見守りたいという気持ちと同時に、一緒に赤ちゃんの安全を守るということも意識したそうです。

    そして「泣いてもいいよ!」ステッカーができました。

    デザインは2パターン。

    最初は小規模で作っていたところ、多くの反響があったため「WEラブ赤ちゃん」プロジェクト化が決まりました。

    「赤ちゃんの泣き声は気にしていませんよ♡」、BuzzFeedのスタッフも応援中

    取材をきっかけに、BuzzFeed Japanの編集部員も「WEラブ赤ちゃん」を実践しています。

    「泣いてもいいよ」シールはここに貼っといた。写真撮るときに完璧だな、これ。

    ステッカーを貰って「おでこに貼る」と意気込んでいた編集長ですが、スマートフォンに貼って応援しています。

    他のスタッフもパソコンやスマートフォンにステッカーを貼って意思表示しています。

    最後に

    プロジェクトを立ち上げるにあたって柴原さんはこう語っていました。

    お父さんやお母さんが、子育てを通して世の中の人の温かさに触れれば触れるほど、赤ちゃんもきっと、世界により大きな希望を持って育つことができるのだろうと、私は思うのです。

    今まで、赤ちゃん連れに声をかけるのに気が引けていた人でも、このシールを貼ることで声をかける勇気が出るかもしれません。