宇多田ヒカルが活動を再開した理由

    母の死を乗り越え、結婚そして出産

    6年ぶりのテレビ出演

    9月22日放送のNHK音楽番組「SONGS」に宇多田ヒカルさんが出演しました。

    番組では、コピーライター・糸井重里さんとの対談を通して、過去の活動から活動再開までの経緯を語りました。

    人間活動宣言した理由

    活動休止について「普通のお仕事をしてみたくて、海外のカフェとかレストランで働いたり、まぁ本屋さんでもなんでもよかったんですけど」「どんどん空になっちゃうんですよ。しまいには本来の自分と自分のイメージだけが大きくなってかけ離れていって。自分でもどんな状況に置かれているのか、自分のことなのによくわからなくなっている」と10代から音楽活動をしてきた人ならではの悩みを告白。

    そこから「音楽以外のことで成長したい」と思い活動休止を決意したそうです。

    宣言後は海外に拠点を置き「自分の習いたかった語学だとか、毎日図書館に行ったり、あとは若い友達も多くできました」と充実した日々を送っていたことを明かしました。

    活動再開した理由

    2013年、母であり歌手の藤圭子さんが亡くなり、翌年に結婚を発表。2015年には長男を授かりました。

    「もし母が亡くなった後に妊娠していなかったら、もし子供がいなかったら、たぶんアルバムを作ったり、仕事を始めようと思わなかった」と、お子さんの存在が活動再開への転機となったことを明かしました。

    母の死を乗り越えて

    尊敬していた母・藤圭子さんが亡くなった当時の心境について「(母の存在は)まぁデカいですよ。あらゆる現象に母が見えてしまった時があったんですよ。それってなんなんだろう。あぁやだ辛い、嫌だなと最初は思っていたんです」と告白。

    糸井さんからどう乗り越えたかを聞かれると「誰しも原点があって、私の原点はやっぱり母だった。だから私の世界、あらゆるものに彼女がなんかしら含まれているのは当然だと思えるようになった」「それまで悲しいと思っていたのが急にそれで、素晴らしいことだなと。それを感じられるようになったんだから、素晴らしいことじゃないかと思ったんですよね」と答えました。