甲子園の土を3回踏んだ先輩から母校にエール 「被災した大分に元気を与えられるプレーを」

    高校時代に3回甲子園に挑んだ男が、母校にエールを送った。

    九州豪雨で被災した大分県で7月25日、甲子園行きの切符をかけた全国高校野球選手権・大分大会の決勝があり、ソフトバンク今宮健太選手の母校・明豊が2年ぶり6回目の夏の甲子園出場を決めた。朝日新聞などが報じた。

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    明豊は準決勝までの4試合をコールドで勝ち上がり、2年前の決勝でも顔を合わせた大分商業と対戦。三回に2点先制すると、六回には連続タイムリーで3点を追加。先発の橋詰開斗投手がゆるい変化球で大分商業打線を翻弄し、完封した。

    「大分の方たちに元気を与えられるプレーを」

    ソフトバンクの内野手として活躍する今宮選手も、母校のうれしい知らせに自身のTwitterに喜びの声を投稿。

    明豊優勝! 母校の甲子園出場はうれしいね(^^) 大分代表として、雨で被害を受けた大分の方たちに元気を与えられるプレーを全国でしてほしいです! プロもそうですが、最後まで諦めないプレーだったり、高校野球でしか見られない事もたくさん… https://t.co/Zx3fscAaF6

    九州豪雨で被災した地元・大分県を気遣い、「大分代表として、雨で被害を受けた大分の方たちに元気を与えられるプレーを全国でしてほしいです!」と綴り、「プロもそうですが、最後まで諦めないプレーだったり、高校野球でしか見られない事もたくさんあるし!全てを出しきってほしいと思います! 」とエールを送った。

    高校時代に3回踏んだ甲子園の土

    今宮選手は高校時代、1番エースや3番内野手などとしてマルチに活躍し、2008年春、2009年春夏連続の計3回甲子園の土を踏んだ。

    「最後の夏」は準々決勝まで勝ち進んだものの、その年のセンバツで敗れた菊池雄星率いる花巻東(岩手)の前に再び散った。その秋のドラフト会議で、ソフトバンクに1位指名を受けた。

    ソフトバンク不動のショートとなった今宮選手だが、九州豪雨で被災した日田市で野球教室を開くなど、その胸には故郷・大分の姿がある。

    7月23日のロッテ戦では、八回に懸賞金がかかったフェンス広告直撃のスリーベースを放った。手に入れた賞金100万円は「恩返しのために使いたい」と語り、豪雨被害の復興のために役立てるという。