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「誰が蹴ってるのか全くわからない」砂ぼこりに飲み込まれたスタジアム、千葉市の対応は?

観客からは「コーナーキックが見えない」「選手たちは大丈夫か」との声上がった。

千葉市のフクダ電子アリーナ(フクアリ)で6月10日、サッカーJ2の試合中に突然舞い込んだ砂ぼこりがスタジアム全体を覆い、1万人以上の観客と選手たちを飲み込んだ。

この日対戦したのは、フクアリがホームのジェフユナイテッド千葉とリーグ首位のアビスパ福岡。スタジアムでは10,497人が観戦した。

Twitterには砂ぼこりに飲み込まれ、黄色く靄がかかったような状態のスタジアムを撮影した動画や写真が次々と投稿された。

フクアリの砂埃はこの勢いで入り込んでいます

スタジアムで観戦していたジェフサポーターの男性は、BuzzFeed Japanの取材に試合中の様子をこう話す。

「サングラスと帽子でガードしてはいたのですが、それでも隙間から砂が入り込んできて、結構つらかったです。コーナーキックも誰が蹴ってるのか、何をしているのか、全くわからなかったです」

「試合後の飲み会でもおしぼりが真っ黒になってしまい、お店に申し訳なかったです…。去年と今年はホームゲーム皆勤ですが、こんなことは初めてです」

他にもTwitterでは「マッドマックスの世界かと思った」「かなり目が痛い」「ピッチの選手はもっと大変だったろうな」などと話題に。

スポーツライターとして活動しているモデルの長谷川ゆうさんは公式ブログで、試合後に「もうフクアリには来たくない」と話していた観客がいたことを嘆いた。

「本当は観やすくてサッカーを近くに感じられる素晴らしいスタジアムなんだよ!」「この問題が早く解決することをいちサッカーファンとして願ってます」と綴った。

原因はスタジアム南の野球場と強風

フクアリの指定管理者によると、砂ぼこりの原因はスタジアムの南側に新設された全面土の野球グラウンド。

昨年4月に2面、今年4月に4面の計3万4500平方メートルが完成した結果、グラウンドの土がこの季節特有の南風にあおられて、スタジアムに舞い込んだという。気象庁によると、試合が行われた6月10日午後1時~3時ごろ、千葉市では風速8.9~10.5m/sのやや強い風が吹いていた。

この日は朝から強風が予想されていたため、午前中からグラウンドへの散水をはじめ、試合中もずっとスプリンクラーでグラウンドに水をまき続けた。しかし、その水がスタンド内に入ってくるほどの強風で、砂ぼこりを抑えることができなかったという。

RT shin_spotch: フクアリの砂埃の発生源はフクアリアウェイ側の裏手にあるグラウンド。一応放水して手は打ってるが…放水の水までスタンドまで飛んでくるぐらいの暴風

千葉市長は「抜本的な対策を検討」

千葉市公園管理課によると、砂ぼこりに襲われた6月10日の試合後、フクアリの所有者である千葉市にも苦情の電話やメールが数件寄せられた。いずれも砂ぼこりで観戦に耐えられなかったと、改善を求める内容だったという。

この事態を受け、千葉市の熊谷俊人市長も13日にTwitterで「抜本的な対策の検討を進めていきます」とのコメントを投稿した。

フクダ電子アリーナでの砂埃についてご迷惑をおかけしています。隣接するフクダ電子グラウンドの砂が飛散したものですが、従来から風の強い日はスプリンクラーで飛散防止の水まきを行っており、昨年度まではクレームはありませんでした。今後に向けて水まきの強化、抜本的な対策の検討を進めていきます

具体的には水まきを強化するほか、グラウンドにシートをかぶせたり、野球場の外野部分を人工芝に変えるなどの対策を検討すると、同課の担当者は言う。

プレーに影響は?

では、砂ぼこりは選手のプレーに影響したのか。

ジェフユナイテッド千葉の広報によると、試合中に水で目や顔を洗う選手はいたものの、プレーに影響はないという。

6月10日の試合はスコアレスドローに終わったが、「砂ぼこりをプレーの言い訳にしている選手はいません。むしろあのような環境の中でも、たくさんのサポーターがスタジアムへ来てくれたことがありがたいです」とのこと。

砂ぼこりは、この先数週間は続くと予想されている。広報は、観戦の際には着替えやタオルを余分に持ってくるなどの対策を勧めた上で、「観戦に集中できる環境が作れるよう、クラブとしても市と協議していきたい」と話した。


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