男子テニス世界ランキング1位のアンディ・マレー選手(イギリス)が、ウィンブルドン選手権の試合後の会見で、女性選手の活躍を軽んじるような発言をした記者を指摘し、話題を呼んでいる。BBCなどが報じた。
7月12日に行われたウィンブルドン選手権男子シングルス準々決勝で、アメリカのサム・クエリー選手に波乱の逆転負けを喫したマレー選手。
この試合後の会見で、「今回の勝利でクエリー選手は、2009年以来初めて四大大会の準々決勝に駒を進めたアメリカ人選手となりましたが…」と質問を始めた記者に対して、マレー選手は「男性選手。それは男性選手だけでの話だろう」とさえぎり、女性選手の活躍を忘れていることを指摘した。
セリーナ・ウィリアムズは2009年以降12回優勝
実際に、アメリカの“テニスの女王”セリーナ・ウィリアムズ選手は2009年以降、四大大会で12回もの優勝を果たしている。
また、セリーナ選手の姉・ヴィーナス・ウィリアムズ選手は7月11日の準々決勝で勝利を収め、準決勝に勝ち上がったばかりで、他にも複数のアメリカの女性選手が四大大会の準決勝で戦っている。
マレー選手が女性選手の活躍を軽んじる記者の発言を指摘したのは、今回が初めてではない。
2016年8月にリオデジャネイロ五輪でマレー選手が連覇を果たした際には、「初めてオリンピックで二つの金メダルを手にしたテニス選手になった」と言った記者に対して、「セリーナ選手とヴィーナス選手はそれぞれ4回金メダルをとっているけどね」と指摘している。