AbemaTVで放送中の「10億円会議 supported by 日本財団」が話題を呼んでいる。

「世の中の役に立つアイデア」を提案した人に、総資金10億円から必要なだけのお金を提供するという番組。
参加者は5人の審査員に対してプレゼンし、審査員全員が「合格」と判定すると、資金を獲得する権利が得られる。
「カンボジアでドローンを使って地雷を除去したい」
「視覚障害者も楽しめるお化け屋敷を作りたい」
などなど番組では毎週、熱い想いを語るプレゼンターが登場。メインMCのデーモン閣下や審査員から鋭い質問が寄せられ、出演者が涙する場面もある。
AbemaTVと組んでネット番組を始めた理由
AbemaTVとともに番組をつくっているのは、ボートレースの収益金の一部を財源とする「日本財団」。社会福祉法人やNPOなどへの支援を通じて、子どもや障がい者の支援、国際協力など、さまざまな社会課題の解決に取り組んでいる。
なぜ、AbemaTVと組んでネット番組を始めたのか。
日本財団経営企画部の花岡隼人氏は「新たな課題解決の担い手と出会えることを期待しているため」と説明する。
「社会課題を解決するアイデアは、必ずしも専門家から生まれるものではありません。むしろ、当事者である一般の方が日常生活で感じる、ちょっとした気づきが手がかりになることもあるはず。AbemaTVさんと組むことで、若い人たちが社会課題を考えるきっかけになれば。」
花岡氏は「一般の方には、日本財団から資金を提供してもらえることも知られていない」と続ける。日本財団の活動を知ってもらうためにも、若年層に支持されるAbemaTVで番組を企画したのだという。

「Twitterで気軽にアイデアを発信して」
さらに番組と連動し、Twitterで社会課題を解決するアイデアを募集する「10億円会議キャンペーン」を実施。「#にっぽんざいだん」というハッシュタグ付きの投稿を促している。
同キャンペーンではヒカキンやはじめしゃちょーら著名なYouTuberを巻き込み、身近な課題から世界的な課題を解決するためのアイデアが投稿されている。
仮にもし、いますぐ自由に使える10億円がもらえるなら、日本中の人にめちゃくちゃ美味しいラーメンと寿司を振舞ってみんなを笑顔にしたい! #にっぽんざいだん #10億円会議 #PR
高校の時の通学路だった地元富山のシャッター街があまりに寂しすぎる!なんとかして活気を取り戻したい!!! #PR #にっぽんざいだん #10億円会議
「例えば、もし子どもの貧困について何か解決したいと思っていても、親同士でそういった会話をするのは難しいと思います。そんな方にTwitterでつぶやいていただいて、何か反応があって、という経験をしてもらいたいですね。」(花岡氏)
日本財団に支援を申請する場合、改めて申請書や事業計画書を整えるなどの手続きが必要となる。Twitterのキャンペーンは「申請の1歩、2歩手前の行動」として気軽に発信してほしいと話す。
「いじめられたことがある僕だからこそ思いつける世界の救い方がある。」

「世の中には良いアイデアを持っているのに、お金がないという理由でその実現を諦めている人が大勢いるのではないでしょうか」と花岡氏。
「日本財団が用意した10億円は、みなさんが諦めかけていたアイデアを実現するためのお金です。どんなテーマでも構いません。たくさんのアイデアをお待ちしています。」