散策にぴったり!初めての長野・松本旅で訪れておきたい観光スポット
雄大な山々と豊かな自然に囲まれた都市・長野県松本市。城下町として知られ、今でも古き良き伝統文化が残る松本市には、風情を感じられる見どころがたくさんあります。今回はゆったりとした散策にもぴったりな観光スポットをご紹介します。
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\紹介するのはここ/
【1】国宝 松本城
【2】昔ながらの蔵や洋食
【3】まつもと城下町湧水群
【4】松本市美術館
【1】松本の街のシンボル「国宝 松本城」

松本市のシンボル、そして松本市民の心の拠りどころである「国宝 松本城」は、年間を通じて国内外から多くの観光客が訪れる必見の観光スポットです。姫路城や犬山城、彦根城、松江城と並ぶ国宝城郭のひとつで、現存する五重六階の天守としては日本最古の建造物。城の周囲は松本城公園として市民にも親しまれ、桜や新緑、紅葉、雪景色など城と併せて四季折々の風景を楽しむことができます。
天守六階へ登るまでに松本城や戦国時代について学習!
戦のために建てられた松本城は内部に装飾品などは無く、とてもシンプルな造り。特に注目したいのが、敵兵に弓や鉄砲を発射したり、石を落したりするための小窓が数多く設けられていること。矢狭間は60カ所、鉄砲狭間は55カ所、石落は11カ所もあります。しかし松本城で実践が行われたことは一度も無かったそうです。
火縄銃など展示物もたくさん
さまざまな種類の火縄銃や弾薬、合戦時の武士の格好を再現した甲冑など関連資料も展示されており、天守を上がっている間に松本城が現役だった頃の時代背景を知ることができます。
最上階からは松本市街、北アルプスを一望!
敵の様子を見る望楼として使われていた最上階・天守六階。東西南北すべてが見渡せるここからは、松本市街を眼下に、遠くは北アルプスまで望むことができます。天井の中央には「二十六夜神」という松本城を守る神様がまつられています。松本城が戦火を免れたのは、この神様のおかげと言われているそうです。
お城ファンでなくとも欲しくなるグッズがいっぱい
天守の見学を終えたらぜひ立ち寄りたいのが「松本城 売店」。外壁面上に黒漆を塗ったスタイリッシュな外観の松本城は、暖簾やマグネット、トートバッグになってもカッコイイ。買ったお土産を入れる1枚5円のレジ袋にも松本城が描かれており、エコを気にしつつも、デザイン性の高さからつい欲しくなってしまう!
時間の許す限り公園内をゆったり散策
本丸庭園と天守観覧は有料ですが、二の丸御殿跡やお堀の外の松本城公園の入場は無料!自由に入ることができます。ゆったりお城の周りを歩いていると、この日はたまたま職人さんが松本城外壁に黒漆を塗っている姿を目撃。定期的に手入れをして、市民のシンボルとして大事にされていることを実感しました。
【2】松本市民が愛する“古き良きもの”

松本城から徒歩で約10分。江戸や明治時代の大火から建物を守るために、漆喰で作られた“なまこ壁の土蔵”が今も数多く残っている中町通り。ここは松本民芸家具のお店や和食・そば・スイーツ等の飲食店、青果店等、さまざまな年代の方が楽しめる観光商店街になっています。また「松本民芸館」を開き、大正15年(1926)の民芸運動に寄与した丸山太郎の出身地であることからクラフトの町としても知られる松本。ここ中町通りにも多くのクラフトショップが並んでいます。
暮らしを豊かに彩る品々がならぶ「ちきりや工芸店」

昭和22年(1947)に丸山太郎が家業であった老舗問屋の事務所の一角にオープンさせた「ちきりや工芸店」。今では84歳になる丸山太郎の娘さんがその遺志を継ぎ、お店に立っています。
美しい器や工芸品からお気に入りを見つける楽しさ!
砥部焼(とべ・愛媛)、出西窯(しゅっさい・島根)、小鹿田焼(おんた・大分)、湯町窯(ゆまち・島根)など、窯元や取り扱い先も先代の頃から付き合いのあるところがほとんど。ひとつひとつ手作りで味のある工芸品の中から、お気に入りのひと品を探していると、つい時間を忘れてしまいそう。
お洒落な手提げ袋もファン多し!

先代がデザインしたという手提げ袋。モノトーンの古さをまったく感じさせないデザインで、今でもファンが多いそう。しっかりとした厚手の紙で作られているので、家に持ち帰った後も活用できそうです。
「民芸レストラン 盛よし」でノスタルジックなランチ

実は昔ながらの洋食店が多く点在することでも人気の松本。そこで、中町通りから徒歩10分程度の場所にある老舗洋食店「民芸レストラン 盛よし」へ。メニューは、ハンバーグやビーフシチュー、エビフライなど定番洋食が約40種類。抜群の品ぞろえで、ランチ時には行列必至の人気店です。
店内は松本民芸家具で統一
松本民芸家具が配された店内は、温かみのあるノスタルジックな空間。レンガ造りでオープンな厨房では、熟練のシェフたちが忙しそうに手を動かしています。これはお料理も期待度大!
人気メニューのハンバーグを注文!

来店する人のほとんどが頼む「ハンバーグ」。この日はちょっと欲張って、「カニコロッケとチーズハンバーグセット」(1450円・税抜)を注文しました。セットにはコーンスープ、定食メニューにはお味噌汁が付きます。
ほっこりとした優しい味わいに舌鼓
とろりと伸びるチーズをまとったデミグラスソースのハンバーグは、ジューシーでボリューム満点。サックサクの衣をまとったクリーミーなカニコロッケも、どこか懐かしさを感じる優しい味わいです。スープにサラダ、もやしのナムルまで付いて、まさにその名の通り“盛りよし”!お腹いっぱいになること間違いなしです。
【3】自然の恵みを享受!「まつもと城下町湧水群」

周囲を山々に囲まれ、女鳥羽川や薄川の伏流水とみられる地下水が豊富な松本市。歩いていると、市内の至る場所で湧き水スポットを見ることでしょう。その数はなんと合計20カ所!水質は「まつもと城下町湧水群」として、環境省が選定する「平成の名水百選」に認定されているほど。散策の途中で見かけたら、ぜひ澄み切った湧き水で一息ついてみては。
地元の人も通う「源智の井戸」

松本城主の家臣、河辺与三左衛門源智という人の持ち井戸だったと言われ、かつて明治天皇が松本に来訪した際にもこの「源智の井戸」の水が御膳水として使われたという由緒ある湧水です。まろやかで口当たりの良い軟水で、地元では蕎麦作りやコーヒーを淹れる際にも使われているんだとか。
樹齢300年と言われる大ケヤキのすぐそばから湧き出す「槻井泉神社の湧水」

槻井泉神社で古来より湧き出している「槻井泉神社の湧水」。目印は樹齢300年と言われ、松本市の天然記念物である大ケヤキ。このあたりの地名「清水」もこの湧き水に由来するそうです。
武士の名にちなんで名付けられた「伊織霊水」
貞享3年(1686)、重税に反対した百姓一揆「加助騒動」に関わった百姓らの助命救済に奔走した武士・鈴木伊織が眠る墓の入り口に湧出していることからこの名が付いた「伊織霊水」。住宅街が近いためか、訪れたこの日もペットボトルを持ち、水を汲みに来る地元の方の姿が見られました。
四柱神社の目の前!「なわて若がえりの水」
2017年12月に四柱神社鳥居前西側を深く堀り、そこから水を引いて出来た比較的新しい井戸です。カエルの置物の横に落ちる湧き水は、乾いた喉をひんやりと潤わせてくれます。本当に若がえるかどうかはお試しあれ。
カエルがシンボルのなわて通り
松本城の南惣堀と女鳥羽川の清流に挟まれたなわて通り。この一帯のシンボルは、カエルです。綺麗な川にしか生息できないカジカガエルが由来になっているそうで、かつて女鳥羽川にはたくさんのカジカガエルが住んでいたのだとか。女鳥羽川が再びカジカガエルが住めるような綺麗な川になることを願って、カエルがシンボルとなっています。なわて通りを歩くと、さまざまなところにかわいらしいカエルの置物を見ることができます。
松本城の北側にある「松本神社前井戸」

松本城のお堀を挟んだ北側、松本神社前に整備された井戸です。御影石でできた美しい水場で、木陰にあるためか夏でもひんやり。お城の風情を楽しみながら、おいしい湧水を味わうことができます。
【4】目を引くドット柄のデザイン「松本市美術館」へ!

松本駅を降りて目の前の大通りを15分ほど歩いた場所に位置する「松本市美術館」。松本出身のアーティスト、草間彌生の作品をメインに、信州や山岳にちなんだ作品を収蔵展示しています。もちろん、独自の着眼点が光る企画展も見逃せません。2021年4月1日から2022年4月中旬の間はリニューアルに向け、休館してしまうそうなので訪れる際はご注意ください。
美術館正面に佇む巨大なオブジェ「幻の華」

美術館のトレードマークである「幻の華」は草間氏が2002年の開館時に制作した巨大なオブジェ。その大きさは高さ10メートル、幅18メートルに及び、草間の野外彫刻作品としては世界最大のもの。館内にも常設展をはじめさまざまな草間作品を展示しています。さっそく見ていきましょう。
貴重な初期作品も必見!

草間彌生の初期作品から最新シリーズ「わが永遠の魂」へと至る創作活動と魂の軌跡を展示する常設展「草間彌生 魂のおきどころ」。ドットや網目といったイメージで知られる草間氏ですが、それ以前の初期作品に出合える貴重な機会です。会期は2021年3月31日(水)までなので、ぜひお早めにどうぞ。
そのほか信州にゆかりのあるアーティストの作品も!
松本市出身の書家・上條信山の生涯にわたる作品を展示する記念展示室や、信州・蓼科高原の雄大さに感銘を受け主に高原風景を描き続けた画家・田村一男の展示も常設されています。
美術情報図書室は入場無料

3階にある美術情報図書室は、美術専門書籍を中心に、常時開架では約2千冊程度閲覧OK。美術情報図書室のみの入場はなんと無料!
展示を楽しんだらミュージアムショップへ
ミュージアムショップには、ポップでかわいい草間彌生の作品をモチーフにしたグッズがずらり。展覧会図録や収蔵作品のポストカードなど多くのミュージアムグッズがならぶ中で、一番の人気は草間彌生デザインのキュートな手ぬぐいだそう。ドット柄のものは松本市美術館のオリジナルとのことでぜひゲットしたいところ。クラフト紙のパッケージもオシャレでお土産にぴったりですね。
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