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ペンギンのゲイカップル。彼らに訪れた幸せな結末とは?

繁殖のために動物園に連れてこられた2羽のオスペンギン。互いに愛し合うようになり、メスとはいっさい交尾をしない。それを見た飼育員は……

ベルリン動物園の2羽のオスペンギン。繁殖目的で連れてこられたが、オス同士でカップルに

オスペンギンだけが集まる施設へ、2羽一緒に移送

幸いなことに、彼らは引き離されることなかった。2羽一緒に、ドイツ北部にあるハンブルグ動物園に移送されることになったのだ。

この動物園にはオスのキングペンギンだけが集まる施設がある。かつては、ジュアンとカルロスというオスペンギンのカップルが生活していた。

2羽は、今もカップルとして仲良く暮らしている

「性別よりも相性」動物が教えてくれる、人生で大切にしたいこと

1割の確率で、ツガイ相手ではないオスの卵を産んでいる

人間にも通ずる「相性」の重要性

さらに、上田教授は「人間にも通ずるものがある」と言う。

「哺乳類の多くが一夫多妻制を取っているのですが、ふしぎなことに、人間も一夫一妻制を守る国や文化が多いんです」

その背景には、片親だけで子どもを育てるのは難しいという現実がある、と上田教授は指摘する。

人間の子どもは、他の動物に比べて未熟な状態で誕生し、数年の間は親のつきっきりの介助を必要とする。その期間、もう片方の親は狩猟をしたりお金を稼いだり、生活を支えなければならない。ただ子どもが産めるかだけが重要なわけではない。

「人間も、絆や相性の方を重視しているかもしれませんね」

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BuzzFeed Japanは、4月26日より5月9日まで「LGBTウィーク」として、LGBTに焦点をあてた記事やコンテンツを集中的に発信します。

13人に1人は、セクシャル・マイノリティ。これは株式会社電通が2015年、成人約70,000人を対象に調査した結果です。LGBTをはじめとする性の多様性は、そのまま社会の多様性へとつながります。私たちは今回の特集を通じて、多様性をポジティブにとらえる機会を提供したいと考えています。

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