【写真】それぞれだけれど、共感できる。13人が語るカミングアウト体験

「勇気を出すために、レディ・ガガの音楽をBGMに流した」

写真家アレハンドロ・イバラは、「Coming Out Stories」と題した一連の写真で、LGBTの人々が家族や友人にカミングアウトした時の、心を揺さぶられるようなストーリーを共有している。写真に書かれた文字は、スタジオで撮影した後に、イバラに依頼されたモデルが自ら体験を書き込んだものだ。

1. レオ（25歳）は18歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「カミングアウトするつもりは全然なかった。でも、親友にキスをされた後、あの情熱をもう一度感じたいと願っている自分に気がついた」

BuzzFeed Newsはイバラに、このプロジェクトは彼にとってどんな意味があるのか、なぜこのプロジェクトを始めたのかについて尋ねた。

友だちと飲みに行った夜、ある人が、少し前に家族にカミングアウトした時の様子を話してくれた。だから私も彼に、自分の体験を打ち明けた。それで、私たちはまったく異なる経験をしているけれど、どういうわけかとても共感できることに気がついた。

私は心から、コミュニティの人々が自らを表現できるプラットフォームを提供したいと思った。私がドラマ『Glee』のような番組を見てカミングアウトしようと決めたように、このプロジェクトが人々の助けになればいいと思っている。自らをLGBTQ+だとみなしていない人たちも、ストーリーに共感し、新たにコミュニティの仲間入りをしてもらえれば嬉しい。

全員ではないにせよ、ほとんどの人が、受け入れられたい、尊重されたい、愛されたいと思い、人を愛する自由や、自らを表現する自由を手に入れたいと考えていると思う。それは、自らをどう認識していようと関係ない。このプロジェクトのストーリーは、そういった思いすべてを表現していると思う。残念なことに、多くの人がカミングアウトの際に苦悩している。仕事や家族など、自らが置かれた状況に影響が出る可能性があるからだ。彼らは、話を聞いてもらえている、支えられ、力をもらっている、と実感する必要がある。

2. コール（24歳）は17歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「父親にカミングアウトした2週間後、初めてのガールフレンドとのデートを父がお膳立てしてくれた」

3. ホセ・ジョルジ（27歳）は17歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「母は冗談で私に、女の子は好きかと聞いた。私はノーと答えた」

4. アレックス（30歳）は21歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「弟が家族に、ぼくが同性愛者であることを知らせてしまった。ぼくの携帯電話を調べて、『親友』とぼくのメッセージのやり取りを読んだんだ」

5. ディエゴ（25歳）は16歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「勇気を出すために、レディ・ガガの音楽をBGMに流した」

6. ダイアナ（31歳）は22歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「最初にカミングアウトした相手は、一番親しい友人だった。でも彼女はその場を立ち去ってしまった」

7. ジェラルド（26歳）は22歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「ある朝、母は、私がピアノでディズニー映画『ムーラン』の劇中歌『リフレクション』を弾いているのを聴いていた。私が弾き終えると、母は泣き出してこう言った。『あなたが男性を好きでも女性を好きでも、あなたのことを愛している』と」

8. モイゼス・オマール（28歳）は17歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「公式にカミングアウトしたことはない。いつも自分らしくいただけだ」

9. アーロン（32歳）は31歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「私の両親が真っ先に心配したことは、『じゃあ、赤毛の孫たちは生まれてこないの？』だった」

10. ジェイミー（40歳）は20歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「実家での最後の晩、母は餞別のプレゼントをくれた。『ゲイのためのトラベルガイド』だった」

11. マイケル（31歳）は15歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「祖母は、全財産を私に差し出して、『助け』を得るように言った。私は、お金は要らないよ、と答えた。自分は壊れているわけじゃない。直す必要はないと」

12. アサド（26歳）は20歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「自分から言ったことはない。ほかの人が教えてくれたから」

13. バート（45歳）は21歳の時にカミングアウトした

Alejandro Ibarra

「自分の両親からは拒絶されたと感じた。けれども、ナタリーおばさんが安心感を与えてくれたことを覚えている」

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この記事は英語から翻訳されました。翻訳：遠藤康子／ガリレオ、編集：BuzzFeed Japan