中日ドラゴンズが勝てない。開幕からの連敗は1引き分けを挟んで5連敗。1980年に記録した球団ワーストの6連敗にあと1敗と迫っている。
開幕前には球団マスコット「ドアラ」が襲われるユニークな広告で話題を呼んだが、ドアラを救うことはなかなかできていない。
中日ファンからの嘆き、ぼやきが止まらない。
他球団ファンも心配?
だが、ちょっと待ってほしい!
開幕でいくら連敗しようとも、野球はシーズンが終わってみなければ分からない。ここで諦めたら、それこそ試合終了だ。
BuzzFeed Newではセントラル・リーグが6球団制になった1953年以降、中日が開幕10試合で5敗以上負けたシーズンを調べた。
すると予想に反し、意外にもポジティブなデータが出てきた。中日ファンのみなさん、気休めに読んでみてください!
開幕10試合で7敗しても優勝した年がある
セ・リーグが6球団となった1953年以降、中日が開幕戦から10試合で5敗以上負けたシーズンは28回ある。
開幕からのスタートダッシュに失敗するとファンの心配は募るものだが、この28回のうち1988年、2004年、2011年の3回はリーグ優勝を果たしている。
中日ファンに特に勇気を与えそうなのが1988年、星野仙一監督就任2年目のシーズンだ。
この年の中日は4月絶不調で、開幕から10戦で7敗。4月の成績は5勝11敗で、3連敗2回、4連敗1回で、首位に8ゲーム差をつけられて最下位だった。
しかしこのシーズンに西武から移籍し最多勝投手に輝いた小野和幸、PL学園から入団し新人王を獲得した立浪和義、7勝37セーブ、44セーブポイントの成績でリーグMVPに輝いた郭源治らが活躍。
最終的に2位の巨人に12ゲーム差をつけ、圧勝でリーグ優勝。
まだ優勝の可能性はぜんぜんある。
開幕10試合で5敗以上してもCS進出確率は53.6%
開幕戦から10試合で5敗以上負けた28シーズンの順位の内訳は次のようになる。
- 1位:3回
- 2位:9回
- 3位:3回
- 4位:3回
- 5位:4回
- 6位:6回
意外なことに最下位でなく、2位が最も多い順位だ。
クライマックスシリーズに進出できる3位以内の割合は53・6%とまだまだ高い。
10試合中7敗したシーズンは前述の1988年の優勝のほか、1971年は2位、1977年、2002年は3位に入っている。
つまり、あと2試合は負けてもなんとかなる!
こう考えると、シーズンはまだまだ捨てたものではないことがわかります。
中日ファンのみなさん、ネガティブな報道も多いですが、負けずにがんばりましょう!