「幸せ=結婚ではない」 結婚しなくても幸せになれる時代に、ゼクシィの役目とは

    ネットで話題のキャッチコピーの意図も聞いた。

    「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」

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    結婚情報誌「ゼクシィ」の新CMのキャッチコピーがネット上で賞賛の声を浴びている。そのコピーがこちら。

    70億人が暮らすこの星で結ばれる。珍しいことではなくても、奇跡だと思った。結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。

    このコピーにSNS上では、「誰の生き方も否定しない」「ゼクシィがこれを言ったのは事件だ」との声があがっている。

    コピーに込めた思い。また、“結婚しない時代”におけるゼクシィの役目とはなにか。BuzzFeed Newsはゼクシィ編集部を訪ねた。

    「幸せ=結婚」ではない。

    編集長の平山彩子さんが取材に答える。

    「当たり前のことではありますが、現在、生き方は多様化していて、幸せのかたちも人それぞれだと思います。結婚はふたりで幸せを作っていくことだと考えていますが、『幸せ=結婚』ではないと捉えています」

    「ただ、その中でも、一緒に生きていきたいと思う相手に出会って、結婚したいと決意し合える。それはとってもとっても素敵な出来事だと思っていて、そのことをただ真っ直ぐに伝えたいという想いを込めたコピーです」

    反響の声はSNS上だけでなく、編集部にも直接届いているとのこと。「すごく嬉しいですし、想定以上の反響で驚いています」と平山さん。

    結婚しない時代での、ゼクシィの役目とは?

    厚生労働省が所管する研究機関「国立社会保障・人口問題研究所」は、5年に1度の国勢調査の結果を分析して、50歳の時点で結婚を経験していない人の割合を「生涯未婚率」として公表した。

    それによると、2015年10月1日の時点で、50歳だった人のうち結婚を経験していない人は、男性が23.3%で全体のおよそ4人に1人。女性は14%で、7人に1人になった。

    これは、前回の2010年の結果を上回り、1920年に国勢調査が始まって以降、男女ともに過去最高になった。

    「結婚しない時代」におけるゼクシィの役目とはなにか。平山さんは話す。

    「恋愛以外にも楽しいことはたくさんあります。それは昔も今も同じことではありますが、生き方の選択肢はさらに増えていると感じています。先ほども述べたように幸せのかたちが多様化しているなかで、結婚を選ばない人が増えていることは、ある意味自然なことでもあるのかもしれません」

    「そんな中でも、ゼクシィとしては、結婚されたい方、結婚を決めたふたりを全力で応援したい。結婚をされる方々に寄り添い、サポートできるサービスであり続けたいという想いに変わりはありません」

    最後に、結婚を迷っている人に向けて。

    最後にゼクシィ読者、また現在、結婚するかどうかを迷っている人にメッセージをお願いした。

    「一緒に生きていきたいと思いあえることはとても素晴らしいことだと思います。もちろん、結婚した後も、ふたりに、たくさんの出来事が待っていると思いますが、結婚を機にふたりを応援してくれる人がさらに増えるということもお伝えしたいです」

    「ぜひ、この人と一緒に生きていきたいという決意を大切に、幸せを積み重ねていってください」