【調査】24時間営業のジーンズメイトで、深夜に来る客はなにを買っているのか?

    徹夜で調査しました。

    ジーンズを中心にカジュアルなアイテムを取り扱うジーンズメイトには、24時間営業の店舗があります。

    以前から思っていたのが、「24時間営業する意味ある?」「夜中、急に『あー服ほしい〜!!』ってなるの?」ということ。

    そこでBuzzFeedは、「ジーンズメイトに深夜来る客はなにを買いに来ているのか?」を調査することにしました

    今回調査したのは池袋本店。調査方法は、深夜0時〜朝5時まで店の前で待ち、出てきた客にインタビューさせてもらうというシンプルなもの。

    そのなかでも、5組の方が取材に応じてくれました。

    1. 30代 男性(会社員)の場合

    ーー店には入りましたが、何も買っていませんね?

    ええ。暖かくなってきたので、なにか「春物でいいものがあればなー」くらいで入ったのですが、気にいるものがなくて。

    ーーよく利用しますか?

    池袋に住んでいるので、たまに寄る感じですね。今日も飲み会の帰りですし。買いたいものがあるかは、その時次第ですが、ジーンズメイトが開いているという安心感はありますよ。急に必要になった時とか便利ですね。

    2. 40代 男性(自営業)の場合

    ーーなにを目的にジーンズメイトへ?

    春物が欲しかったんだけど、気にいるものがなくてさー! 10代、20代向けの服なんだろうけど、派手すぎない? 「あ、このパーカーいいな」と思ったら、フードのところに和柄が入っていて、びっくりしたわ。

    ーーなにか要望とかありますか?

    近くに住んでいるからたまに寄るんだけど、もっと大人が着てもおかしくない、シンプルなアイテムを置いてほしいかも。価格はユニクロよりも安いし、そうなったら通っちゃうな。

    3. 20代カップルの場合

    ーーもう1時ですが、なにを買ったのですか?

    さっきまで彼女と飲んでいて、急遽「ボーリングしたいね!」となったのです。けど、その予定はなかったので、Tシャツと動きやすいズボンを買いました。彼女もワンピースなので。

    ーーなるほど。よく利用しますか?

    そうですね。私服としては買わないんですけど、今日のように急に必要になった時は便利です。24時間ならドン・キホーテもあるんですが、あそこに比べてジーンズメイトの方がまだオシャレなので。

    ***

    時刻は2時30分。眠らない街・池袋も閑散としています。この時間から一気に客足が遠のきました。

    4. 30代 男性 飲食業

    ーーよく来るんですか?

    3カ月に一度くらいだね。普段はセレクトショップで買うんだけど、仕事柄遅くなっちゃう時もあるから。けど私服は買わないな。下着とかインナーとか仕事で着る服くらい。

    ーーやっぱり開いていると便利?

    そうだね。やっぱり安心感というか、急に必要になった時は便利だよ。すぐそこにドン・キホーテがあるけど、ドンキより縫製はしっかりしているからね。

    5. 40代 男性 営業職

    ーーなにを買ったのですか?

    今日はアウターとキャップだね。すぐ近くに住んでいるから、よく来るんだよ。今日も飲み会の帰りにふらっとね。

    ーーふらっと服を買いたくなります?

    んーなんか開いているし、買っちゃおうかなという時はあるよ。けど今日の場合、明日が海外に出張なんだよね。それ用の服を買うのを忘れていてさ。

    ーーなるほど。確かにそういう時は便利ですね。

    あとは、ジーンズメイトのアイテムは外国人に人気が高い。「NIPPON」とか「富士山」とかがプリントされたTシャツがあるでしょ? それをお土産として持っていくとすごく喜ばれんだよね。

    ーー外国の方はそのようなデザイン好きですもんね。

    そうそう。だから余計なお世話かもしれないけど、オリンピックもあるし、もっとインバウンド(外国人旅行客)向けに広告をうった方がいいと思っている。

    値札とかに翻訳が付いていて、対応はしているんだけど、フリーペーパーとか電車、バスのインフラにも広告を掲載したりしてもいいかも。外国の人からしたら、24時間営業しているだけで、おもしろい店と思ってくれるからね。

    ***

    熱くマーケティング戦略を語っていただきました。そう言われてみれば、店前には英語、韓国語、中国語で「いらっしゃいませ!」という看板が掲げられていました。

    取材した日は海外の方を見かけませんでしたが、もしかしたらあえて外国人ウケを狙ったデザインを取り揃えているのかもしれません。

    さて、空も明るくなり始め、時刻は5時。ここで取材を終えたいと思います。

    まとめ

    0時〜5時まで調査した結果、来店客数は22人。そのうち、なにかを購入した人は7人でした。池袋に住んでいる人が主で、「なんとなく寄った」「終電をなくしてしまったので」と目的はなくとも、ふらっと立ち寄った人が多かったです。なかには女性の一人客も見られました。

    最初は24時間営業する意味があるのか疑問でしたが、すみませんでした。インタビューに応えてくれた人のように「やっている安心感」「急に必要になった時に便利」と誰かの役に立っているようです。

    事実、私も取材のあと、オフィスに直行しないといけなかったため、すごくクールなTシャツを買わせていただきまいた。

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    サムネイル写真:Takumi Harimaya / BuzzFeed