蜂蜜だけではない。乳児に食べさせるときに注意すべき食品は、これだけある

    悲劇を繰り返さないために。

    東京都は4月7日、足立区内の生後6カ月の男児が3月30日、蜂蜜に含まれていたボツリヌス菌が原因の「乳児ボツリヌス症」で死亡したと発表した。

    乳児ボツリヌス症はボツリヌス菌の繁殖を抑える腸内細菌が十分にない1歳未満の乳児が発症するとされ、原因食品の大半は蜂蜜。都は1歳未満の子どもに蜂蜜を与えないようあらためて呼びかけをしている。

    この報道をうけ、ネット上では「蜂蜜 離乳食」で検索をすると147件のレシピがヒットする「クックパッド」に対し、物議が起こった

    一方で「蜂蜜ってダメなのか」「正直、初めて知った」という声も見られた。BuzzFeed Newsは、各地の保健所が出している情報を参考に、乳児に食べさせるときに注意すべき食品をまとめた。

    はちみつ、はちみつ食品

    今回の乳児ボツリヌス症は、ボツリヌス菌の繁殖を抑える腸内細菌が十分にない1歳未満の乳児が発症するとされ、原因食品の大半は蜂蜜である。死亡した乳児の家族は発症の約1カ月前から、離乳食として蜂蜜を混ぜたジュースを一日2回ほど飲ませていた。

    牛乳

    飲み物としてはなるべく与えない方がいい。食べ物に調味料として使用する分には問題ない。

    アレルギーを起こす可能性があるもの(蕎麦、いか、たこ、ピーナッツなど)

    強いアレルギーを引き起こす可能性があるものも注意したほうがよい。蕎麦のほかにも、えび、かになどが挙げられる。

    カフェインを多く含む飲み物

    乳児はカフェインを分解する力が弱い。そのためコーヒーのほかにも紅茶、緑茶などは避けたい。

    塩分が多い食品

    乳児期に味が濃いものを与えると、その後も濃い味付けを好むようになるので、頻度と量に注意が必要。また、市販の菓子やジュース類、甘みの強い食品など糖分が多いものは、満腹感を与えてしまい、離乳食を食べなくなってしまう可能性もあるので同様に頻度に注意が必要。

    弾力がある固めの食べ物

    窒息の原因になるため、こんにゃくや餅、グミキャンディ、丸いチーズなどは乳児期は避けたほうが安全。

    水分がなく固い食べ物

    上記、同様に窒息の原因ともなるため、ピーナッツ、アーモンドなども注意が必要。与える場合は、食べやすいペースト状などにした方がよい。


    厚生労働省からは、「離乳の支援のポイント」として与えてはいけない食べ物や、離乳食の進め方などがまとめられているので参考にしてほしい。

    「食べさせていいのか」と少しでも迷ったら各自治体の保健所へ相談。

    アップデート

    管理栄養士の成田崇信さん監修のもと、加筆・修正しました。