捨てたいごみの名前を入力すると、どう分別したらいいか教えてくれる横浜市の「ごみ分別案内ボット」。その答えが「的確すぎてビックリ」とTwitterで話題です。
色々と考えさせられる答えが楽しいこちらのボットは、横浜市資源循環局とNTTドコモが開発したチャットボット「イーオのごみ分別案内」。
ごみの分別むずかしい!細かい決まりがややこしい!というお悩みをAI技術(人工知能)で解決しようと、市が今年3月から実験的に導入。ボットに捨てたいごみの名前を送ると、分別の種類や捨て方をあっという間に教えてくれます。
ボットと話すためには、まず、横浜市資源循環局のホームページ右下に表示されるマスコットキャラ「イーオ」をクリック。
どうしよう……何話しかけよう……。
とりあえず、あいさつしてみたら、ちゃんと返事してくれた!雑談もできるんだ……。
天陽系第3惑星ヘラという青い星からやってきたらしい、イーオ。宇宙人だったんか……!
ボット、改めイーオ君は、市のごみ分別検索システムに蓄積されたデータをベースにしており、なんと2万語以上に対応しているそう。早速、色々と聞いてみました。
いつもちょっと悩む、フライパン。
ライターも悩む。そっか、気をつけます。
送った内容が曖昧な場合は、向こうから細かく聞き直してくれることも。おまけに「本当かな?」なトリビアも教えてくれます。
他にも「もう、捨てちゃおっかな?」なものと言えば……
忘れたいのに、忘れられないやつとか…
あと数時間で日曜日が終わっちゃうときとか…
あれ…?ごみの出し方を聞いたはずなのに、めっちゃ元気でる…?
横浜市資源循環局・3R推進課の担当者によると、こうした愛とユーモアにあふれた「ネタ回答」は、少しでも若い人に興味を持ってもらいたいと全て市の職員で考案。
ボットを公開した今年3月からの4カ月間で、約5万6千回もの質問があったそう。
同課ではこのチャットボットの他にも、ごみの種類を簡単に調べられるスマホ向けアプリや、ごみ分別をゲーム感覚で学べる「分別ゲーム」のアプリなども開発。
どうしてそこまで工夫を凝らすのか。担当者は「分別はめんどくさい」という考え方を少しでも変えたいと言います。
「横浜市は海外出身の方や学生が流入し、人口が増加傾向にある自治体です。初めて一人暮らしを始めた若い方も多いため、分別方法を知らなかったり、自分の実家とは違う方法で困ったりすることがよくあります」
「そんなとき、『分別の仕方わからないから燃えるごみでいいや!』と考えてしまうのではなく、パッと調べることができる簡単なツールとして、ボットを役立ててほしいと考えています」