羊肉をパクチーで食べる! 渋谷のジンギスカン専門店「羊一」が大人ヘルシー

    羊の脂身の融点を知っているか

    6月17日、渋谷・道玄坂にジンギスカンの専門店「羊一」がオープンした。手頃な価格で美味しいジンギスカンが味わえる。若い層から大人までしっかり楽しめるお店だ。


    BuzzFeedはプレオープンに招かれたので、その全貌をレポートする。お店に入るとまずはカウンターが10席ほどある。1人でさくっと羊を焼くのもいい。


    奥にはお座敷の席。グループの場合はこちらを押さえておきたい。全席掘りごたつなのが地味に嬉しいところ。


    お座敷はけっこう広い。20人以上入るので大人数の歓送迎会などにも対応できそうだ。なにしろ掘りごたつなのがいい。


    テーブルにはジンギスカン用の鉄板があらかじめセットされる。


    まずは肉とたまねぎがセットになった「ジンギスカンセット」(1人前980円)をオーダーするのが基本。ジンギスカンが楽なのは最初のオーダーで何も考えなくていいところ。とりあえず「セット◯人前」と伝えよう。


    これでお肉2人前。どんどん焼いていく。


    ジンギスカンの優れたところは、そのヘルシーさだ。よく「羊は胃にもたれない」と言われるが、その理由は羊肉の脂分の融点がかなり高いからだという。だいたい40度以上あるため、人間の体内の温度では脂が吸収されにくいそうだ。


    脂が吸収されにくいということは、口のなかではその旨味だけを堪能でき、体内ではタンパク質だけを摂取できる。「だからジンギスカンがヘルシー食材なのは本当なんです」と羊一のマネージャー・佐々木さんは話す。


    なんだか、むずかしい話をしてしまった。

    ジンギスカンを焼いて、食べて、ビールをぐいっといくまでの一連の流れをあらためて復習してみよう。こういうことだ。

    vine.co

    実際に食べてみて驚くのは、その「軽さ」だ。意外なほどあっさりしていて、「これ、いくらでも食べられちゃう!」と感じさせる。それでいて旨味はしっかり。くせがないのに、味わい深い。


    羊は苦手なんだよね……といままで思い込んでいた人にもぜひ試していただきたい。早くも追加のお肉をオーダーした。


    私ごとだが、現在35歳である。30歳を過ぎたあたりから、焼肉がだんだんと辛くなってきた。最初のタン、ロースあたりはまだ胃も元気だが、大好きな希少部位ほど脂がうまいし、体には堪える。こんなに好きなのに。

    その点、ジンギスカンはバランスがいい。あっさりした口触りで、程よい旨味を楽しめる。玉ねぎや長ねぎ、もやしを一緒に焼くのが当たり前なので、野菜をちゃんと摂れるのもうれしい。


    おおおお!これいい!と懲りずに注文してしまったのが、追加野菜の「パクチー」(380円)。ジンギスカンってパクチーも焼くの? と思ったが、そうではない。


    こうやって焼いたお肉と一緒に食べるとすっごい爽やか! これきっと女性に大人気になるんじゃないだろうか。こんな食べ方は初めてだったが、素晴らしい組み合わせだった。


    ご飯ものも充実している。なかでも気になったのはこの「山わさびご飯」(320円)。おろしたての香る山わさびを醤油でといたものを、熱々ご飯にかけるという絶対美味いやつ。


    見た目はこんなだけど……。


    最高だった。良いわさびはそのままご飯に合うんだなと。口の中がさっぱりするし、締めではなく、中盤でも投入したい一品だ。


    スープものは「仔羊肩肉のパクチー塩スープ」(520円)をいただいた。パクチー食べ過ぎなんじゃないかと思われるが、食べ過ぎてる。


    この肩肉がめっちゃ柔らかく煮こまれてていて美味い。ほっとする味だった。


    本当にいつまででも食べられちゃうんじゃないかと思うジンギスカンだが、終盤は1人前ずつオーダー。100グラムずつやってくる。


    焼き加減はミディアムレアくらいが柔らかくておすすめだそうです。


    焼色がついてきたらさっとひっくり返す。


    どっさりのパクチーと一緒に食べると幸せな気持ちになる。


    さて、店員さんから聞いた「とっておき」を紹介すると、さきほどの山わさびご飯をパクチー塩スープに投入するとめっちゃ美味い! わさびのツーンとくる感じが温かいスープご飯に絶妙のコンビネーションとなる。


    これは次回もやっちゃうぞ。


    よく食べる2人で来たと想定しよう。ジンギスカンセットを2人前、お肉追加を2人前x2回、山わさびご飯、パクチー塩スープ、追加野菜で7000円くらい。それぞれビールを飲んで、1人4000円といったところだ。これでけっこうお腹がいっぱいだ。


    「あ、でもまだ飲めるなあ」と思ったら、羊一の向かいにある立ち呑みの名店「なぎ」が超おすすめ。

    寄って帰りたかったが、次の予定があったので泣く泣くお別れ。次こそ、羊一からのなぎのコースをやってみたい。