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安倍晋三首相は2月24日、昭恵夫人が森友学園が建設している小学校の名誉校長を辞任したと明らかにした。
学校法人「森友学園」が購入した大阪の国有地をめぐる疑惑。10億円級の土地ですが、学園側が支払っていたのは実質200万円。この土地にできる小学校の名誉校長は安倍晋三首相の妻、昭恵さんです。
この土地には4月、森友学園が運営する「瑞穂の國記念小學院」が開校します。「日本初で唯一の神道小学校」だそうです。
この小学校のサイトの「ごあいさつ」の欄には、昭恵さんが「名誉校長」として、顔写真とあいさつ文が掲載されていました。
しかし、それが2月23日までに、削除されていました。
ただ、サイトの「ソースコード」を覗いてみると。
指定した範囲をブラウザに表示させないことができる「!--」というタグを使って、見えないようにしていただけでした。削除ではありません。
「削除」された昭恵氏のあいさつには、こんなことが書かれていました。
籠池先生の教育に対する熱き思いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました。
瑞穂の國記念小學院は、優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます。
そこで備わった「やる気」や「達成感」、「プライド」や「勇気」が、子ども達の未来で大きく花開き、其々が日本のリーダーとして国際社会で活躍してくれることを期待しております。
なぜ、突如として「!--」のタグが使われたのか、説明は掲載されていません。
森友学園の不明瞭な土地取引については、昭恵さんが名誉校長だったこともあり、政治家ぐるみの疑いの声が高まっていました。そうした疑念を配慮したのかもしれません。
週刊ポスト(3月3日号)には、「安倍夫妻と日本会議と私の関係」という特集が組まれています。インタビューに応じている森友学園の籠池泰典理事長は、昭恵氏について「3〜4回ほど幼稚園に来ていただきました」と語っています。
籠池氏は前出のポストのインタビューで、小学校の名称を当初「安倍晋三記念小学校」として寄付を募っていたことを認め、こうも語っています。
「学校名に安倍さんの名前を冠することは、総理(自民党総裁)になる前に、昭恵夫人を通じて内諾をいただいたんです」
一方、安倍首相は2月17日の衆院予算委員会で、売買との関与をこう否定しています。
「妻が名誉校長になっているのは承知している。私や妻が(売却に)関係していたとなれば、首相も国会議員も辞める」
BuzzFeed Newsは、今後もこの疑惑に関する取材を継続します。
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