【更新・森友学園】「安倍首相から寄付金」と籠池理事長が主張 「国会で話したい」意向も

    大阪・豊中市の土地取引での疑惑に揺れる森友学園。籠池理事長が野党4党の視察団を現地で面会した。

    森友学園の籠池泰典理事長が3月16日、野党4党の視察団と面会し、「小学校建設にあたり、安倍首相から寄付金を受けた」と明らかにした。複数のメディアが報じた。

    同行していた共産党の辰巳孝太郎参議院議員はTwitterで、籠池氏の写真と一緒に「2015年9月に安倍総理夫人を通して100万円を寄付」と投稿している。

    平成27年9月に安倍総理夫人を通して100万円を寄付。昭恵さんは「これは安倍総理からです」と。政治資金規制法に違反する可能性。

    3月15日に都内で予定していた会見を急遽キャンセルした籠池氏は、著述家の菅野完氏と面会していた。

    安倍首相はこれまでの国会答弁で、国有地売買について「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と語り、「個人的な関係は全くない」ともしている。

    一方の籠池氏は土地取引について、「正当な手続きを経て定期借地契約から購入に至った。なんら疑義はありません」と主張。認可についても問題はない、との見解だ。

    野党は籠池氏の国会参考人招致を再三要求しているが、与党はこれまで拒否を貫いている。

    さらに自民党は3月16日午前、野党の視察団が籠池氏と面会しないよう、民進党に要望。野党がこれを拒否し、面会が実現した。

    視察団は午後3時すぎ、籠池氏の自宅に到着。ヒアリング後、視察団のメンバーたちは籠池理事長とともに自宅前で会見に応じた。

    それによると、籠池氏が国会で今回の問題について話す意思を示したという。社民党の福島瑞穂副党首は「ご本人が話すとおっしゃっている。それを自民党が反対する理由はない。拒む理由もない」と語り、参考人招致を含めてできるだけ早く、その場を設けたいとした。

    また、記者団が「安倍首相の寄付金」の詳細についてを籠池氏に質問したが、視察団が「寄付金のことも含め、国会で話していただきたい」と述べ、明確な答えはなかった。

    菅義偉官房長官は16日午後の記者会見で、安倍首相が籠池氏の発言を否定していることを明らかにした。

    森友学園の人脈について、BuzzFeed Newsは『「役人が自分の判断でするわけがない 」その人脈には維新や大物政治家の姿も』にまとめています。