学校法人「森友学園」が購入した大阪の国有地をめぐる疑惑。10億円級の土地だが、学園側が支払っていたのは実質200万円だった。安倍晋三首相の妻・昭恵氏はこの土地にできる小学校の名誉校長を辞任するなど、問題は収まる気配を見せていない。
国会でこの問題が取りざたされて12日がたつ。安倍首相の答弁が、揺れている。BuzzFeed Newsは、これまでの発言の推移をまとめた。
森友学園が運営する「塚本幼稚園」をめぐっては、2015年の運動会で、園児たちが「安倍首相がんばれ」「安保法制、国会通過よかったです」などと宣誓していることが、複数の報道で明らかになっている。
教育勅語を暗唱させるなど、国内外メディアから注目されているこの幼稚園。小学校の名誉校長に就任した昭恵氏は2015年9月、ここで講演した。
テレビ東京が2月21日に報じた独占映像を見ると、こんな言葉がある。
こちらの教育方針は大変主人も素晴らしいと思っていて。
先生からは「安倍晋三記念小学校」という名前にしたいと当初は言っていただいたのですが、主人が「総理大臣というのはいつもいつもいいわけではなくて、ときには批判にさらされることもある」と。
「もし名前を付けていただけるのなら、総理大臣を辞めてからにしていただいたい」ということで。
安倍首相との関係はあるのか。
「安倍さんとは共鳴する部分があるんです」（週刊ポスト 3月3日号）と話す籠池氏。週刊朝日（3月10日号）の取材にこう答えている。
「5年ぐらい前にPTAの紹介で知り合った。首相になられる前で昭恵夫人と先に知り合って小学校の見学に来てもらい、住吉大社にもご一緒させていただいた。総裁選に出られなければ、安倍晋三記念小学校になっていたかもしれない」
2012年9月には、安倍首相自身が幼稚園で講演する予定だったが、結局、総裁選に出馬する関係でキャンセルされたという。
安倍首相は、2月28日の参議院予算委で「個人的関係は全くない」と明言している。