学校法人「加計学園」をめぐる疑惑に関して「総理のご意向」と記した文書を、当時の文部科学省事務次官が本物と証言した。文春オンラインが報じた。
証言しているのは、文科省による天下りあっせん問題で引責辞任した前川喜平・前事務次官。
文春オンラインによると、前川氏は文書について、こう証言している。
「いずれも部下から受け取ったレク(説明用)資料です。これらの文書は、大臣や次官への説明用として担当の高等教育局専門教育課が作成したものです」
詳報は5月25日発売の週刊文春に掲載されるという。
そもそも、この文書の存在を最初に報じたのは5月17日の朝日新聞だった。
文書の信頼性をめぐる議論が広がるなか、読売新聞が5月22日の朝刊で「前川氏が在職中に出会い系バー通いをしていた」とスクープとして報じた。
「前川氏が文書のネタ元で、それが理由で潰されたのでは」と指摘する声が出ていた。そして、その2日後に、文春オンラインが前川氏の証言を報じた。
報道を受けた民進党は5月24日、前川氏の参考人招致するよう求める考えを明らかにした。