トランプ次期大統領がtwitterでトヨタ批判→株価が3%下落、ほかの自動車会社も巻き添え

    トランプ氏は米国外に投資する自動車会社への批判を繰り返しています。1月3日には、フォードがメキシコ工場新設を断念したばかりでした。

    1月5日、トランプ次期米大統領がツイッターでトヨタを批判した。

    Toyota Motor said will build a new plant in Baja, Mexico, to build Corolla cars for U.S. NO WAY! Build plant in U.S. or pay big border tax.

    トヨタはメキシコのバハにカローラのアメリカ向け工場を作ると言っている。信じられない!アメリカに工場をつくるか、高額な関税を支払うべきだ。

    トヨタは2015年4月、メキシコ・グアナフアト州にカローラを生産する工場を新設すると発表している。

    2016年9月には、ツイートでも指摘されているバハ・カリフォルニア州の工場を増強することも発表。トランプ氏は混同しているようだ。

    トヨタは、トランプ氏のツイートを受けて「新工場で米国での生産や雇用が減ることはない。トランプ政権と協力し、消費者と自動車産業の利益になるようつとめたい」などとするコメントを発表した。

    次期大統領の発言力は強大だ。この発言後、トヨタ株は3%ほど下落。日産やホンダ、マツダなど、ほかの自動車会社の銘柄も軒並み下落した。

    トランプ氏はこれまで、フォードやGMなど、メキシコに工場を建設する自動車会社への批判を繰り返していた。

    批判を受けたフォードは、1月3日に計画の撤回を発表。トランプ氏はこれを受け、「Thank you to Ford」などとツイートしていた。

    一方、GMはトランプ氏の批判に反論している。日経新聞によると、トヨタの豊田章男社長もトランプ氏のツイートに対し、メキシコ工場新設を見直さない考えを示しているという。

    (サムネイル:Reuters / Jonathan Ernst)