「ジャムおじさんは怒っていい」 道徳教科書「パン屋→和菓子屋」問題、Twitterで同情の声

    「ジャムおじさんは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の輩を除かなければならぬと決意した」

    道徳の教科書の検定過程で、文部科学省が「国や郷土を愛する態度を学ぶ観点から不適切」と意見を出したことから、登場していた「パン屋さん」が「和菓子屋さん」に変わった問題

    文科省の意見では、小学校1年生向けの教科書で、友達の家が「パン屋さん」だった設定は「国を愛する」ことを学ぶには不適切なのだそうです……。

    Twitter上は、みんなが知っているあのパン屋さんを心配する声であふれています。そう、ジャムおじさんです。

    パン屋さんが許されないなら、と……ふとした疑問。

    ジャムおじさんは道徳の教科書的には許されないのだろうか。

    やっぱりそう思われちゃうよね。

    国や郷土を愛する態度を学ぶのに不適切なジャムおじさん

    「ジャムおじさんも怒っていいぞ」

    やなせたかしさんが生きていたらパン屋を外したなんて聞いて呆れそうだ。アンパンマンもカレーパンマンもジャムおじさんも怒っていいぞ。

    「ジャムおじさんは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の輩を除かなければならぬと決意した」

    ジャムおじさんは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の輩を除かなければならぬと決意した。ジャムおじさんには教育が分からぬ。ジャムおじさんは、パン職人である。生地をこね、孫や犬と暮して来た。けれども日本生まれのあんパンを否定する輩に対しては、人一倍に敏感であった。

    別の道徳教科書では「しょうぼうだんのおじさん」が不適切とされて「おじいさん」に変わったことにもあいまって、こんなツイートも……

    パン屋が反日でおじさんよりもおじいさんを愛せ、という『道徳』を聞いて誰よりも驚くのは、ジャムおじさん。

    こんな最終回なんていやだ…

    ジャムおじさんの工場に特高警察が現れて「パンが主人公のアニメ番組は、幼児が国や郷土を愛する態度を育むのに不適切」と言う回

    こんな意見もありました。

    パン屋→和菓子屋ってまじかよ。検定の担当者たちはジャムおじさんに謝ってほしい。

    アンパンマンの世界では今頃きっと、こんな会話が……

    酒が回って知能がアレだから「こんな所にいたのかい、探したんだよ」「ジャムおじさん…ぼくたちはほんとうに不適切なんでしょうか」「…そんなことはないさ。美味しいパンを作り続けていれば、いつかきっとわかってもらえる」と一人でパン世界の会話を想像して無意味に涙ぐんでる

    波紋を広げた小学校の道徳の教科書への検定は、今回が初めてでした。

    2018年度から使われるもので、あわせて道徳にも成績がつけられるようになります。

    アンパンマンの作者・やなせたかしさんは、こんな言葉を残しています。

    自分が描いた漫画を読んで子どもたちがよろこんでくれる。その様子を見て、自分がうれしくなる。

    こうしてよろこばせごっこができることが本当に幸せだ。

    あなたは何をして、よろこばせごっこをしていますか?