フェラで喉にもうつるって、知ってますか? 性病は風邪と同じ、身近な感染症なんです

性行為をする限り、必ず性感染症のリスクがある。じゃあどうしたらいいの?

性病っていうと、どうしても遠く感じることが多い。

風俗で働く人や、そこに通う人たちの間だけで流行っているような。なんだか少し、「嫌なもの」「汚いもの」のような。

なっちゃったら言いづらいし、まさか自分がなるとも感じていない。「性病なんて、関係ない」「ゴムをつけてれば大丈夫」なんて思っていませんか?

性病は風邪と同じ

Sergio Dionisio / Getty Images

「性感染症は特別な病気ではありません。ほんとうに身近な、風邪と同じような病気です」

そうBuzzFeed Newsの取材に断言するのは、厚生労働省結核感染症課の担当者だ。ここでいう性感染症とは、クラミジアや淋病、性器ヘルペス、梅毒、尖圭コンジローマのことを指す。

若年層への感染が広がっているものも多い。風俗業の従事者や、そこに通う人たちに限った病気ではないのだ。担当者は言う。

「性行為をする限り、必ず性感染症のリスクがあると認識を持たないといけない。人である限り、世の中で生きて行く限り、一人ひとりの身近にあるものなのです」

「付き合っている相手からうつされたという方も多いんです。誰が性感染症を持っていて、どういう形でうつるかが複雑化している。風俗産業だけが原因ではありません。誰だって持っていても、うつっていてもおかしくない」

男女を比較してみると……

性病といってもそれぞれだ。

まったく無症状のものもあれば、高熱が出るもの、排尿痛や腹痛、おりものに異常が現れるもの、出産に影響を及ぼすものもある。

主な感染症と症状は厚労省が男女別にまとめている(男性版女性版)。

では、どれくらいの人が感染しているのか。厚労省が発表している性感染症の報告者数(2016年)を年代で比較すると、こんな感じになる(梅毒のみ全数報告、その他は定点報告)。

男性は20〜30代が多く、クラミジアと淋病の感染者が多いのがよくわかる。

Kota Hatachi / BuzzFeed

女性は20代がずば抜けている。クラミジアの割合は男性より高く、次に多いのは性器ヘルペスだ。

ともに厚労省のデータより作成 Kota Hatachi / BuzzFeed

実は、フェラでもうつるんです

担当者はこう危険性を訴える。

「性感染症はなかなか症状が出にくいものが多いんです。たとえば、フェラチオでうつる喉のクラミジアや淋病もあります。気付かないまま、いつか大ごとになってしまう危険性が高いんです」

性病はセックスだけじゃなく、フェラで喉にもうつる。この事実を知らない人も多いんじゃないだろうか。じゃあ、どういう予防策をとれば良いのか。

「知識こそ最良のワクチンと言いますから。まず知っていただくことが大事なんですよ」

そう語る担当者は、2つの具体策をあげた。コンドームと、リスク管理だ。

「コンドームは性感染症の予防のためには非常に重要なツールなので、しっかり使ってほしい。それだけですべてを防げるわけではないですが、かなり有力な防護策にはなる。本当はフェラチオでもつけないといけないんですよ」

「あとは、パートナーを特定の人だけにするのが一番の防護策。そうでない方も、風俗店やワンナイトの性行為はリスクが生じるとわかったうえで、異変があったらすぐ検査に行くことが大切です」

やっぱり大切なのは、定期的な検査

Christopher Furlong / Getty Images

異変があったときだけじゃなく、日常的に性行為をする人は定期的に検査をすることが大切だそうだ。

パートナーが替わった際に検診をすることも「性の健康の意味で良いこと」なんだとか。

「『自分だけは大丈夫』なんて無防備にやってしまえば、誰だってうつるんです」

それでも、感染してしまったら。重症化するのを防ぐため、早めに発見をしないといけない。そして適切に治療することが、自分の体にとっても、パートナーの体にとっても大切だ。

感染に気がつくことが難しい場合もある。風邪かな?とか、なんかいつもと違うな?と思ったら性病だった、なんてことも。

恥ずかしがるものじゃない

僕自身、学生時代に付き合っていたパートナーを介してクラミジアに感染した。トイレで違和感を覚えたのが、発覚のきっかけだった。

泌尿器科で検査を受け、抗生剤の処方を受けてすぐに完治した。パートナーにもそのことを伝え、病院に行ってもらった。

「誰でもかかるものなのだから、偏見や差別を持つ話ではない。その壁を越えないと、しっかり予防することができなくなってしまう。かかったら恥ずかしいだとか、心配することが恥ずかしいとか思う必要はないんです」

厚労省では、電話の相談窓口(03-5276-9337、平日午前9時~午後5時)も開設している。担当者はこう呼びかける。

「喉にうつったんじゃないかとか、酔った勢いでこんなことしちゃったとか。不安なことや、わからないこと。ひとりで悩まず、ネットで探した知識だけに頼らず、どんどん連絡してください」


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