佐川急便が配達員の荷物叩きつけ認める 「弊社の従業員で間違いありません」

    配達員とみられる男性が、苛立ちながら荷物や台車を手荒に扱う様子が見られる。BuzzFeed Newsは、佐川急便に問い合わせた。

    YouTubeに12月6日、佐川急便の配達員が、荷物を投げたり、蹴ったりしているとされる動画が投稿された。

    BuzzFeed Newsは、佐川急便に電話で問い合わせた。

    広報担当者は、こう説明した。

    「弊社の従業員なのは、間違いありません。配達中のできごとです」

    配達員の男性は「身勝手な感情でやってしまった。いろいろなイライラが重なっていた。反省している」と話しているという。

    処分は検討中で、担当エリアは明らかにしなかった。現在は出勤しているが、荷物を扱うような仕事をしておらず、事務作業をしている。

    乱暴に扱った荷物の特定を急いでいる。未配達の記録が残っておらず、返送の記録はない。男性によると、乱暴に扱った荷物の外装に異常が見られなかったといい、「配達は完了していると考えられる」(広報担当者)。

    佐川急便は、受取人がわかり次第、直接謝罪に出向く。配達した品物の状態を確認し、対応を考えるという。

    動画からは、明らかに苛立っているのがわかる。男性が過度な仕事を任されていた可能性はないのか。

    「過度な負担を与えていません。本人は『初めてやった』と話しており、その時たまたま撮影されたのです」

    今回の件を受け、全従業員に荷物の取り扱いに関する注意喚起をした。

    「この度は弊社従業員の軽率な行動により、関係者のみなさまにご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。従業員へのモラル教育の再徹底を行い、再発防止に努めます」