東京都の小池百合子知事の給与を半減する条例案が10月13日、都議会本会議で全会一致で可決された。
今年7月の都知事選で、「身を切る姿勢を示す」と自身の給与半減を公約に掲げていた。
都知事の給与は条例で決まっており、月給はこれまで145万6000円。ボーナスを含む年収は、2896万3480円だった。
公約通り、都議会に給料を半減する条例案を提案。11日の都議会総務委員会で、全会一致で可決されていた。BuzzFeed Newsは13日、都議会の傍聴席から本会議最終日の様子を見守った。なぜ一般の傍聴席からだったか。その理由はこちら。
本題に戻ると、本会議でも条例案は可決され、小池知事の給料は半額に。就任した8月から10月は全額受け取っているので、11月から来年1月は給与ゼロ。2月から7月まで半額として、ボーナスを含めて半減するように調整する。
全国の知事で最下位だった山形県知事よりも低くなった。
全国で最も給料が低い知事は、山形県知事で月給90万9000円、年収1640万6940円。
条例案の可決によって、月給72万8000円、年収1448万1740円となった小池知事は、全国で最も給料の低い知事になる。
都の特別職の給与ランキングでは、こうなる。
左から月給、年収
# 都議会議長 127万1000円 2124万1587円
# 都副知事 118万9000円 2365万2182円
# 都議会副議長 114万7000円 1916万9237円
# 都教育長 110万7000円 2202万997円
# 都議 102万2000円 1708万175円
# 都知事 72万8000円 1448万1740円
BuzzFeed Newsが都に問い合わせたところ、都のトップが、副知事や都議よりも給料が低いことになる。
Twitterでは「すごい!」と賞賛する声のほかに、こんな反応も。
条例は、来年7月31日までの1年間が有効期限。
来年8月以降も半減し続ける場合は、改めて条例案を出し、議会で成立させる必要がある。
他の特別職の給料が今後どうなるか、議論を呼びそうだ。
サムネイル写真:Kensuke Seya / BuzzFeed