スコア改ざんで20歳のゴルフ選手に10年間の出場停止 同伴プレーヤーの申告で発覚

    スコアを消しゴムで消して、書き換えていた。

    日本ゴルフツアー機構は12月6日、スコアを改ざんしたとして、斉藤拳汰選手(20歳)を10年間のジャパンゴルフツアー出場停止の懲戒処分をした、と発表した。処分は11月14日付。

    同伴プレイヤーによる申告で発覚

    スコアの改ざんは10月13日、埼玉県熊谷市であった下部ツアー「太平洋クラブチャレンジトーナメント」で起きた。

    斉藤選手は最終ラウンドで、スコアを記載する担当者が記した自らのスコアを消しゴムで消し、事実より2打少なく書いて申告した。本人は認めている。

    同機構広報部の担当者は、BuzzFeed Newsの取材に「同伴プレーヤーによる申告で、その日のうちに発覚した」と語った。

    斉藤選手は優勝争いには絡んでいなかった。ただ、2打スコアを変えたことで順位は上がったという。

    10年間は「妥当な重さ」

    懲戒・制裁委員会は、この行為に関して「ゴルフの精神」に反する重大な違反行為であり、除名処分を検討。

    だが、本人が20歳の若者であり、今回が初めての違反だったことを考慮して、10年間の出場停止処分を決定した。深く自省し、将来に向けて更生を図ることに期待したい、としている。

    ツアーに再び出場する時には30歳になっていることから、ネット上では「事実上の引退勧告だ」などとコメントがある。

    担当者は、10年間という長さについて「今回の行為はそれくらいが妥当な重さだ、と委員会で判断しました」と話した。

    BuzzFeed JapanNews