【PCデポ】PCサポートで高齢者をカモに? 会社側は契約トラブルを認めず

    個別の事案には回答を控えた。

    PCショップ「PC DEPOT」(PCデポ)が、「高齢者に不相応な高額サポート契約を結んでいるのではないか」との疑惑を持たれている。同社がBuzzFeed Newsの取材に応じた。

    80過ぎの独居老人である父が、PCデポに毎月1万5千円の高額サポート契約を結ばされてました。解約に行ったら、なんと10万円もの契約解除料を支払いさせられました!!とんだ悪徳業者です。 #PCDEPOT #PCデポ #悪質 #悪徳

    きっかけは、ケンヂ(@kenzysince1972)さんが8月14日に投稿した、レシート画像付きのツイートだ。

    80歳を過ぎた一人暮らしのケンヂさんの父が、普段使用しているノートPCの修理のためにPCデポを訪れたところ、月額1万5000円のサポートサービスを契約させられたという。

    解約を申し出ると、PCデポは20万円の契約解除料を請求。ケンヂさんが交渉すると、10万円に値下げされたそうだ。

    ケンヂさんの父が契約したのは、PCやスマートフォンの初期設定、ウィルス対策、トラブル時の復旧などのサポートを「計10台」まで受けられるプラン。このプランにオプションなどが付いて月額1万5000円になっていたと、ケンヂさんは説明している。

    PCデポは8月16日、ケンヂさんのツイートに寄せられた同社への批判を受けて、「弊社のサービスに関しインターネット上をお騒がせし申し訳ございません」とお詫びをウェブサイトに掲載した。

    契約時の説明は十分だった?

    ネットユーザーの多くが疑問視しているのが、「PCデポが、初心者や高齢者に契約内容を十分に説明せず、最も高額なものを勧めているのではないか」という点だ。

    PCデポはBuzzFeed Newsの取材に対して、契約時のトラブルであることを否定。サービス提供時の満足度の問題だと回答した。

    「(契約時の説明が不十分である)可能性は極めて少ないと考えています。特にご高齢の方には、わかりやすい説明をするよう徹底しています。今回は、契約時だけではなく、サポートをご利用いただいている間の気遣いが足りなかったのかもしれません」

    本当に契約時のトラブルではないのか。

    ケンヂさんの投稿の詳細について質問すると、「お客さまとの契約内容である」として回答を控えた。

    そもそも、どんな会社?

    PCデポは1994年8月に設立。1999年10月、ジャスダック証券取引所に上場。2015年11月、東証一部へ市場変更した。

    PC DEPOTは現在、全国に44店舗ある。このほか、IoT機器やネットサービスを中心に取り扱う「ピーシーデポスマートライフ」、PCやスマートフォンを修理する「パソコンクリニック」を全国に展開している。

    真偽は不明だが、匿名掲示板にはPCデポでのトラブルが複数、投稿されている

    BuzzFeed Newsの取材に、同社はこう回答している。

    「お客さまによりわかりやすくご説明し、十分にご理解、ご納得いただいた上でご契約いただけるようにと、社内で認識させていただきました」

    (サムネイル画像:PC DEPOT)